わが友ホロゴン・わが夢タンバール

39.15 ホロゴン写真展2「2003年夏のネパール」14 歩くショウケースに後光が射して

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長崎旅行を総括するなんてことは、したくありません。
締めくくって、はい終わり! 
心の中で清算ずみなんてことになりかねないので。
ときどき、はっと驚くような美景に出会うことができました。
美しい風景で知られる場所ばかりが、美景を用意しているわけではありません。
とんでもない場所で、突然、美景が眼前に出現することだってあります。
私のような写真には、そんな美景を忠実に再現する、
そんな役割も能力もありません。
でも、ただちに反応します。
心が動いた、その証拠は残しておきたいからです。
結局、5日間で70本撮りました。
この2500枚の中に、どんな写真が含まれているか?
まったく予測不能。
ファインダーを見ないと、こんなときちょっと不便ですね。
長崎という町が世界に対して持っている意味を考えますと、
これからも長崎と広島は人類に警鐘を与えるシンボルとして、
しっかりと記憶されていくべきでしょう。
そんな長崎をどれだけ表現できるか?
私としても、現像する前から、ちょっと野心が出てきました。
いつものロボーグラフィとは違って、ある種のコンセプトに立って、
ミニ写真展をこのブログ上に展開したいですね。

現在進行中の夏ネパール写真展は、いつもながらの大変に気楽なホロゴン讃歌。
これからも、この調子で、お気に入りの写真を次々とアップしてゆきます。
それなら、写真だけさっさと掲載すればいいじゃないか!
いらだたしげに、そうつぶやく方が居られることでしょう。
でも、このブログに流れるのは、私の時間、私の空気なのです。
これまでも大体においてそうでしたが、
これからも私の自由にさせていただきましょう。

さて、ネパールの少年シリーズ№7は「物売りの少年」
カトマンズの寺院前の青空市場で出会いました。
歩くショウケースというところ。
暑いし、猛烈に重いでしょうね。
ちょっと自分自身の子供の頃と顔が似ていますので、
余計に同情してしまいます。
でも、本人は案外さばさばしたもので、
私がシャッターを切りますと、私を見上げて、にっこり笑いました。
もちろん、この写真の瞬間、彼はレンズを見つめていたのです。

[メモ]
いやあ、参りました。
私の勘違いでした。
帰宅して、よく調べてみたら、
木彫の舟越さんと石彫りの舟越さんは別人でした。
でも、その女性像の清らかな雰囲気はそっくりなのです。
デッサンの素晴らしさもそっくり。
その似寄りに免じて、私の誤解をお許しくださいね。
by Hologon158 | 2008-11-12 00:10 | ホロゴン写真展 | Comments(0)