わが友ホロゴン・わが夢タンバール

39.58 ホロゴン写真展2「2003年夏のネパール」58 子供は子供で勝手に遊びな


私が子供であった頃、
ビジネスは子供の世界にほとんど及んでいませんでした。
子供は子供で勝手に遊びな、という状態。
だから、子供は自分で遊びを発明し工夫し、伝承しました。
陣取りゲーム、三角ベース野球、鬼ごっこ、
缶蹴り、メンコ遊び、ベッタン、
釘の陣取りゲーム、影踏み、隠れんぼ、おままごと、
ほとんど全部が全身運動、
そして、すべてが知恵と工夫を必要とする遊びばかりでした。
だから、子供は活き活きと育ち、
成人した後、そんな遊びの経験、知能が生活、仕事の上に大きな意味を持った、
社会的適応力、臨機応変の才、これは子供の遊びから生まれる、
私はそう信じています。
そして、もちろん写真にも活用しているわけです。
スナップ写真家って、例外なく、悪ガキだったはず。
木村伊兵衛を見てください、
荒木経惟を見てください、
カルティエ=ブレッソンを見てください、
みんないたずらっ子の目。
そんな子供の遊びは日本から姿をほとんど消してしまいました。
メーカーお仕着せの流行の電子ゲームに踊らされる子供たち。
おかげで、いろいろなところで、同じ不満を聞かされます、
近ごろの新人、○×式マニュアル一辺倒で、
杓子定規で、想像力がなく、切れやすい。
日本の未来が心配ですね。
ここネパールでは、まだ子供の遊びが生きています。
先ほどあげた遊びのほとんどが、なんとそっくりそのまま盛んなのです。
子供の遊びは国際的なのですね。
おそらく各国の子どもたちがそれぞれに発明し、平行進化をたどっているのです。
一枚目は通せんぼの輪に今まさに捕まってしまった瞬間。
鬼さんのこの楽しそうな顔!
二枚目は輪まわしです。
日本では、自転車の車輪を使って、
ゴムタイヤを除いた凹みに棒を当てながら走らせていました。
ネパールのは、輪の両側をちょんちょんと叩きながら走らせます。
どちらも相当な技術と機転が必要。
こんな風にして、ネパールの子どもたちは育っているのです。
これじゃ、人間力にかんする限り、いつか負けますね。

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by Hologon158 | 2008-11-24 10:16 | ホロゴン写真展 | Comments(0)