40.15ホロゴン外傳6「2008年10月食後の一本」15 写真を発表したいのなら、私のように
やっぱりアンセル・アダムズ写真展のことを考えています。
六つ切りよりも小さなプリント。
これを台紙に貼り付け、署名をして、
純白マットをかけて、四つ切り用フレームに入れる、
そんな見せ方です。
稲盛さんが京都国立近代美術館に寄贈したときの写真展では、
セント・ウィリアムスソン山につながるごろごろ石の荒野とか、
開拓部落の上に月がかかる夜の風景といった作品は、
そのスケールにふさわしい大伸ばしで、
崇高、静寂の空気感と深い精神性を見事に表現していました。
でも、六つ切りでも彼の作品の大きさは変わらないのです。
これが不思議。
欧米の写真展は、往年、8×10(エイトバイテン)が基準だったそうです。
1枚1枚じっと見つめて、ゆっくり向かい合うにはこれで十分です。
つまらない写真は、大伸ばししても水増しになるだけで、ちっともよくなりません。
逆に、小さくしても、よくなるわけではないので、発表しない方がよろしいようで。
発表したいのなら、私のように、
誰も文句の言えないブログをお勧めします。
職場近くにも、ほとんど廃屋というお宅がいくつかあります。
とくに2枚目のおうち。
この小さな戸口の中がどんな状態になっているのか?
入って確かめたいと思いますか?
私はごめんですね。
by Hologon158
| 2008-11-30 10:52
| ホロゴン外傳
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Comments(2)
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canon095 at 2008-11-30 14:19
アダムス、ウェストン、バロック等、8×10密着のオリジナルプリント(アダムスは引き伸ばしも)は、学生時代から何度もガラス無しで見ることができました。実に幸せモンです。
ファインアートとして素晴らしい感動を与えてくれます。
ウエストンはいわゆる「焼き枠」という、ガラス付き額のようなイーゼルで、暗室天井に取り付けた60W程度の電球で焼いていたそうです。
ライカ判とは対極にあるシステムですが、僕は大好きです。
ファインアートとして素晴らしい感動を与えてくれます。
ウエストンはいわゆる「焼き枠」という、ガラス付き額のようなイーゼルで、暗室天井に取り付けた60W程度の電球で焼いていたそうです。
ライカ判とは対極にあるシステムですが、僕は大好きです。
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Hologon158 at 2008-11-30 14:21