わが友ホロゴン・わが夢タンバール

45.13 ホロゴンアワー1「2008年12月25日梅田北新地」13 ロボグラ・タンバールとして生きてもらおう!


やっぱり駄目でしたね。
たった一時間の試し撮り、
それでもってブログを13回続けようというのですから、
「お前、ええ度胸してるな!」とすごまれても、仕方がないですね。
私としては、慣れぬレンズとは言え、
愛情を持って当たれば、なんとかなると意気込んだのですが、
もともと大変に難しいレンズ、
そうは問屋が卸しませんでしたね。
タンバールには悪いことをしたなと、ちょっぴり慚愧の念。
もっと腰を据えた形でデビューさせてあげるべきでしたね。
敗軍の将兵を語らずと言いますが、
実のところ、なにが悪かったか、私には見当がつかないのです。
もちろんシリーズ6で書きましたように、
ロボーグラフィにタンバールを使うということ自体、
常識的には、ミスキャストであることは分かっています。
でも、私の撮るのはロボーグラフィだけ。
だけど、タンバールを使いたい!
となれば、ロボグラ・タンバールとして生きてもらうほか、道はありません。
私としては、今回の結果を見て、さらに深く納得しました。
この撮り方を続けよう!
だって、ほかに撮り方を知らないし、
撮るものだって、ほかにない。
タンバールは、今も、私の目の前、机の上のセーム皮に座っています。
自分の写真がほとんど関心を呼ばなかったことなど、気がついているのだろうか?
でも、よく考えますと、
ホロゴンも最初の6、7年、誰からも評価されなかったのです。
やはり完全に無視され続けたのです。
ちょっといとおしくなって、鏡胴を撫でてあげました。
レンズの目がキラリと光ったようです。
かすかに聞こえるつぶやき、
「そんなこと、慣れっこさ。
いつもそうだったんだから。
あんただって、そうじゃないか?
素人はこれだから困る、
すぐ結果を出したがるんだから」
反省!

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by Hologon158 | 2009-01-04 00:10 | ホロゴンアワー | Comments(6)
Commented by けつこちゃん at 2009-01-04 00:30 x
あけましておめでとうございます。
今年も、ブログ楽しみにしています♪
いつも見てますよ。
みんなから愛されているホロゴンさん♪
Commented by kinoplasmat at 2009-01-04 00:31 x
お疲れさまでした。
私のタンバールはあまりソフトにならないのです。画像をぱっと見るとヘクトール73と大差ないとも思えます。タンバールらしくないとも言われますし、逆に他の「滲み系」レンズと比べると恣意的なソフト効果であって面白くないとも言われます。
まあどちらも当たっているのでしょうね。やはりレンズ設計にそれなりの意思が入っているレンズですから、使う側もそれなりの使い方をしてあげないと見る人は満足しないということなのでしょうか。
私も写真のほとんどがスナップですから、実際タンバールの出番は少ないです。ある意味可哀想なレンズだと思います。ヘクトールでハイライトにきれいに滲みがでると「凄い」とか言われるのに、タンバールだと「フン」という感じですから。
でも好きです。いないと寂しくなるレンズともいえます。
Commented by Hologon158 at 2009-01-04 11:02
re)けつこちゃん
あけましておめでとうございます。
本年もよろしく当ブログをお引き立てください。
なんだかなぐさめていただいているようで、もうしわけありません。
でも、ご当人、日本で一番なぐさめる必要のない人間。
無反省で人生をぶっとばしている男ですから、
ときには失敗も味の素なのです。
でも、今回のタンバールシリーズ、自分で見返しても、
やっぱりちょっと品位が落ちる感じがして、
タンバールに悪い悪いと謝っているのです。
最後も悪かったかな?
北新地のクラブの客寄せなんですからね。
Commented by Hologon158 at 2009-01-04 11:09
re)kinoplasmatさん
kinoplasmatさんのホームページで、タンバールの見事な写真たちを幾度も拝見して、
大変に品位と節度があるソフトネスに感じいったこともあって、私も手に入れることにしたのです。
聞けば、タンバールというのは、個体差がはげしいレンズということですね。
私が手に入れたカメラ店で居合わせたお客さん、
「わしは3本とっかえひっかえしましたよ」
私は、そんな余裕がありませんから、ホロゴンウルトラワイドと同様、
このタンバール命! という気持ちでがんばります。
フィルターの有無、絞り具合でもっともっと多彩な顔を見せてくれるはず。
ホロゴンは13年目にしてなお顔が見えない。
タンバールもホロゴンに劣らぬクラシックレンズの最高峰、そう信じて、
これから13年がんばるつもりです。
それくらい、楽しめるレンズですね。
kinoplasmatさんのおっしゃる「それなりの使い方」を忘れずに、大切につきあってゆきます。
貴重なアドバイス、ありがとうございました。
Commented by andoodesign at 2009-01-04 12:53
さすが、新年から絶好調ですね〜!
便乗してタンバール三昧させて頂きました。
何枚もの非球面レンズを重ね高性能デジタルカメラのCCDで受光した写真が当たり前の現在にして、レンズだけの個性でこの写り。
そこが楽しいですね!!
僕は経験が浅いくせに、往年の名機を勝手な解釈で楽しんでいます。
今ならコンピューターソフトのエフェクトで滲みやボケまで作ることが出来ますが、やはりレンズで作られたものとは違い嘘くさいです。
タンバールが作られた当時は「いかにレンズだけでエフェクトをかけるか。」に設計者の意図があったんでしょうね。
きれいなモノを奇麗に撮っても面白みが無い...、hologon158さんのビジョン、解ります。僕もそうですから。
撮るに足らないささいなモノをタンバールで輝かせてあげて下さい!
Commented by Hologon158 at 2009-01-04 13:35
re)andoodesignさん
andoodesignさんのアプローチ、私には絶対にできませんね。
ホロゴンやタンバールの場合、エフェクトとは考えないで、
そのレンズの世界、境地、果ては精神世界と認識してしまいます。
その世界にどう参入させていただいて、どう果実のお裾分けを受けるか?
そんなアプローチ。
andoodesignさんのおっしゃる通り、私のタンバールが生きる道はそれだけ!
幾人かのタンバール使いの方のブログを回ってみましたが、
私には及びもつかない美しい作品を作っておられます。
私は、ロボグラ・タンバールでがんばります。