わが友ホロゴン・わが夢タンバール

48.10 ホロゴンドラマ2「2008年11月9日長崎二日目」10 家から出て、家に帰るまで、すべてが撮影ポイント


和歌山旅行の二日目です。
朝7時半ホテルを出て、路地から路地へ路地まわり。
本日の天気予報は曇りのち雨なのですが、
なぜか太陽に恵まれ、撮影本数は一時間半で8本に上ったのですから、
新宮がどんなにロボーグラフィの宝庫か、
お分かりいただけることと思います。
私は、いつも風景写真家のことを、とても不自由な写真生活だなと考えてきました。
すべての風景写真家がそうではないのでしょうが、
たいていの方は、家を出て、目的地まで直行し、目当ての風景をカメラに収めると、
わき目もふらずに家路につかれるようです。
私には、これって実に不経済に思われるのです。
道程のすべてのポイントで、撮影できたら、もっと楽しいのに!
ロボーグラフィの場合、家から出て、家に帰るまで、すべてが撮影ポイント。
効率がよいこと、このうえなし。
一日中、どこに言っても、感激、興奮。
あんまり楽しいので、精神的に疲れることがありません。
もっともロボーグラフィの被写体は、たいていの方にはつまづき。
私の友人がその友人にドラム缶の写真を送ったのです。
私と一緒に歩いていると、こんなものまで撮ってしまいます。
すると、その友人が電話をしてきて、
「あのな、悪いこと言わんから、あんなもの撮るの、やめときや。
恥ずかしいやないか!」
私のこのブログの写真を見る人のうち、
幾人が私のロボーグラフィに共感するでしょうか?
私は10人中1人いるだろうかと、怪しんでいます。
本日は勝浦漁港に行ってきました。
実は、今回はひさしぶりに写真家のAHさんと二人旅。
私は運転いたしません。
言わずとしれた、私の放心癖に加えて、
万一事故を起こしたら、転身を余儀なくされるような仕事にあったせいで、
ついに免許はとらずじまい。
おかげで、AHさんの達者な運転で、日本有数のマグロ漁業の拠点勝浦港に。
その町の入り口でとんでもないものにぶつかりました。
三叉路の中央にそびえる二階家。
これが全面的、華麗多彩に滅びの世界に突入しているのです。
勝浦は、漁港であり観光地でもありますから、なかなか活気のある町。
そんな勝浦の廃屋なのですから、なぜか元気がよいのです。
朝から絶好調がまだ続いています!
さらに漁港に参りますと、
まだマグロ、サメ、マンボーのような美しい魚がタタキに並び、
仲買人たちは、さかんに歩き回り、
肉質の吟味など、セリの準備に余念がない様子。
とくにマンボーもどき、猛烈に美しい紅いの姿を披露してくれています。
昼食はもちろんマグロ丼です。
産地でいただくと、なんでこんなにおいしいのでしょうね。
新宮の町も生活感があって、なかなか元気のよい町でしたが、
勝浦はさらに元気でした。
なぜ、それが分かるか?
いたるところに喫茶店があって、みんな元気に営業している!
48.10 ホロゴンドラマ2「2008年11月9日長崎二日目」10 家から出て、家に帰るまで、すべてが撮影ポイント_c0168172_20295735.jpg

[撮影後記]
私は階段を撮るのが無性に好きです。
上り調子のせいでしょうか?
それとも、同じパターンが重なって、重層的な構造を作り出す面白さのせいでしょうか?
そして、ホロゴンというレンズ、階段の撮影には最適なのです。
なぜか、元気のよい写真になってくれるのです。
by hologon158 | 2009-01-18 20:36 | ホロゴンドラマ | Comments(0)