わが友ホロゴン・わが夢タンバール

65.22 ホロゴンドラマ8「和歌山の旅④ 太地町は今日も晴れ」22 この天使、大変に人間的


カルティエ=ブレッソンは最初の写真集に序文を書いています。
その中で、こんな風に書いています、
「私はライカを見いだした。
ライカは私の目の延長となり、それ以来私のもとを離れたことはない。
現行犯を捕まえるように実際の現場写真を撮ろうと、
私は一日中神経を集中させて街中を歩き回った。
とくに、目の前に現れる場面の本質を一枚の写真にとらえたかった」
カルティエ=ブレッソンの文章を読むと、
いつもカルティエ=ブレッソンの写真を思い出します。
ずばりと簡潔、端的にことの本質を言い当ててしまう。
鋭い矢のような文章です。
カルティエ=ブレッソンは、ライカを持ったとたんに、
写真の本質をたちまち把握して、その後、その本質から逸脱することがなかったのです。
ライカと写真のために神様が送り込んだ天使のような人ですね。
でも、この天使、大変に人間的です。
そうでなければ、あんなにあたたかい写真は撮れなかったはず。
私なんか、路地裏を撮っているとき、ときどき疑問に思うことがないわけではありません、
どうしてこんなことをしているんだろうな?
そんなとき、カルティエ=ブレッソンも同じことをしていたのだ、
そう思い出しますと、勇気が湧いてきます。
ストリート写真を撮ろうとする者にとって、
カルティエ=ブレッソンは永遠に守護天使でありつづけることでしょう。
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by Hologon158 | 2009-04-20 23:40 | ホロゴンドラマ | Comments(2)
Commented by GG-1 at 2009-04-21 01:04
どうも写真の中に文章があると読んでしまう性質でして
でもこれ
エエね
Commented by Hologon158 at 2009-04-21 14:54
re)GG-1さん
ありがとうございます。
私もそうです。
トイレの落書きだった読んでしまいます。