わが友ホロゴン・わが夢タンバール

65.45 ホロゴンドラマ8「和歌山の旅④ 太地町は今日も晴れ」45 見るたびに、ご苦労様と思います


№43で書きましたAMさんのスナップの傑作を見るにつけ、考えるのです。
スナップ写真を撮るということは、並大抵のことではないな!
眼前を行き交う人々の動静に常に注意を払っておかなければなりません。
まぐれあたりのアマチュア写真家は別として、
スナップ写真家ともなりますと、
カルティエ=ブレッソンがまさにそうしたように、
その場の景観と人々とがある瞬間に作り出す幾何学的な構図を敏感に感じる才能が必要です。
ほんとにご苦労様なことです。
私にはそんな才能のないことを百も承知しています。
だから、どんなにスナップチャンスと思える瞬間があっても、決して撮りません。
私がスナップらしい写真を撮るのは、カメラを向けたら、偶然人が入ってきた、
そんなケースだけなのです。
アマチュアカメラマンの中には、出会った人に頼み込んで、写真を撮らせてもらい、
ついでにお願いして、ちょっと演出して、さらに数枚撮るという方が多いようです。
ほんとにご苦労様なことです。
徒労だからです。
撮れるものは、見知らぬ写真家に見せるよそ行きの顔、
見知らぬ写真家から頼まれた不自然なポーズ。
それでコンテストに入賞したからと言って、それがなんなのでしょう?
人生に無意味な映像、その写真を見る第三者にとっても、無意味な映像にすぎません。
人間的真実をどこにも表さないからです。
そんな無駄なことをするよりも、人は、自分に合った写真を撮る努力をすべきです。
こんな考え方は、アマチュア写真のあり方とがぜんぜん合致せず、
多くの方の反感を買うだろうということは十分承知しています。
でも、部外者から見た、正直な気持ちなのです。

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by Hologon158 | 2009-04-26 17:27 | ホロゴンドラマ | Comments(0)