わが友ホロゴン・わが夢タンバール

68.03 ホロゴンドラマ9「近江八幡をホロゴンで撮ってみた」3 高島を見るほどに、凡庸の自分に気づく


高島野十郎の画集を手に入れてから、ずっと彼の絵を見ています。
かなり異様なのです。
精密描写ですが、どこまでも絵画的。
自画像を見ると、画家が強烈なる個性と精神力の持ち主であったことが分かります。
そうでなければ、絶対に描けないような徹底性が絵の隅々までエネルギーをみなぎらせ、
万事に成功し、幸せそのものの人間の絵ではありません。
どこまでもどこまでも道を追い求め、まだこれではない、これでもないと、
どこか渇仰する精神のうめきが聞こえてくるかのようです。
もし高島がホロゴンを使う写真家になっていたら、
ホロゴンはかなりエキセントリックな雰囲気を出せるレンズなのですから、
このブログにどっさり転がっているような、現状肯定主義の四角四面写真とは異なり、
もっとグイグイと見る者を引き込むような、異貌の写真に仕上がったに違いありません。
私が、この稀代の名器を得て、素人の境地に沈み込んだのも、宜なるかな。
なにが撮れても、わあ、いいなあ、スキャンし、ブログに載せちゃおう、というわけです。
切歯扼腕、刻苦勉励、臥薪嘗胆の精進とは生涯無縁なせいで、
写真も実に素直で、平凡ですね。

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by Hologon158 | 2009-05-01 21:55 | ホロゴンドラマ | Comments(0)