わが友ホロゴン・わが夢タンバール

75.29 ホロゴンデイ22「09年2月21日弘法市から北大路まで」29 死を求めもせず、死を辞しもせず

「自然ときめた。
死を求めもせず、死を辞しもせず、
獄に在つては、獄でできることをする、
獄を出ては、出てできることをする」

吉田松陰の安政6年4月22日の獄中書簡の一節。
その年のうちに獄死する運命であることを、当時松陰は知りませんでした。
前に司馬遼太郎の「世に棲む日々」で彼の生涯を読みました。
今、関厚夫の「ひとすじの蛍火 吉田松陰 人とことば」(文春新書)を読んでいます。
産経新聞の現役の記者だそうですが、かなり分厚い本です。
松陰の言葉を取り上げながら、生涯をたどるというおもしろい試み。
そんなことができる人って、かなり少ないですね。
人の印象に残るような言葉を吐く、これはよほどの偉人でないと無理です。
もちろん松陰は学者ですから、文を書いた人です。
でも、いくら書いても、垂れ流しにすぎないというのが通常です。
(一番近い例が、ブログ「わが友ホロゴン」ですね)
それを、松陰の言葉を頼りに、500頁もの分厚い本ができるのです。
えらいことですね。
その巻頭の言葉がこれ。
この言葉を読んで、直観しました。
この言葉は、誰の人生にもあてはまる!
結局、一口で言えば、どんな状況に置かれても、
常に、その状況での最善を尽くし、
その状況から得られるものをすべて味わい、
それを自分のものとして引き受け、
そして、できることなら、歓びを尽くす、
それが人生だ!
松陰の偉いところは、処刑される危険の中にありながら、
獄中の生活にそれをしようとしたところ。
この言葉、口で言うのは簡単ですが、実践するのは極めて難しい。
それができたのが松陰、
だから、歴史に名を残した、そう言えそうですね。

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by Hologon158 | 2009-05-29 20:34 | ホロゴンデイ | Comments(0)