わが友ホロゴン・わが夢タンバール

78.30 ホロゴンデイ23「09年1月11日葛城古道歩けばロボーに当たる」30-完-冬枯れの古道も終わり

№26で書きました、アルキビアデースが笛を習うのを嫌がった話、
事の真相は、アルキビアデースが述べたことにあるのではなく、
端的に、アルキビアデースは笛が自分に向いていないと感じて、
習わなくてもよいように、勝手な理屈を付けたのだ、そう思います。
その理由は2つあります。
笛は大変に抒情的なニュアンスの豊かな楽器です。
ところが、アルキビアデースは抒情的なニュアンスなど分かる人物ではなかった。
笛は、彼には一番向いていない楽器だったのです。
もっと有力な理由があります。
アルキビアデースという男、唯我独尊、わがまま放題のいわばアンファンテリブル、
生涯策謀につぐ策謀で明け暮れた男、
はっきり言って、やることすべてが策謀、陰謀でした。
どうも子供の頃から、こうしたアルキビアデースの癖は始まっていた感じがします。
三つ子の魂百まで、というわけです。
だから、アルキビアデースに限って言えば、
彼が口に出して言うことが真実ではなく、
その言葉の裏に真の動機が隠されている可能性が高いのです。
笛もとんだとばっちりを受けたものです。
さて、冬枯れの葛城古道もこれで終わりです。
110枚を30セットにまとめてお送りしました。
最後は、冬の道。
葛城古道の終点を「風の森」と呼ぶことからも推測されますが、
このあたり、鞍部になっていて、風が吹き抜けるようです。
でも、お気に入りのレンズを手にすると、もう私は独りぼっちではありません。
同行の友人もいなければ、古道で出会う人もほとんどいない、
でも、私の心は浮き立って、撮りに撮ったわけです。
そんなスキャン分が314枚、そこから3分の1を厳選したと言いたいところですが、
大盤振る舞いもいいところ。
出したいものはまだまだありますが、
他の場所の写真たちが行列を作って、出番を待っています。
これから、恒例、締めくくりの十画帖を作ることにいたしましょう。

78.30 ホロゴンデイ23「09年1月11日葛城古道歩けばロボーに当たる」30-完-冬枯れの古道も終わり_c0168172_2132558.jpg
78.30 ホロゴンデイ23「09年1月11日葛城古道歩けばロボーに当たる」30-完-冬枯れの古道も終わり_c0168172_21321473.jpg
78.30 ホロゴンデイ23「09年1月11日葛城古道歩けばロボーに当たる」30-完-冬枯れの古道も終わり_c0168172_21323427.jpg
78.30 ホロゴンデイ23「09年1月11日葛城古道歩けばロボーに当たる」30-完-冬枯れの古道も終わり_c0168172_2132431.jpg

by Hologon158 | 2009-06-05 21:37 | ホロゴンデイ | Comments(0)