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94.09 ホロゴンデイ27「2009年5月2日滋賀木之本も路地裏宝庫」9 ご都合主義でいいのかな?

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将棋とチェス、私はどちらもろくにできませんが(勝ち負け決めるの、大嫌いなので)、
一応のルールは知っています。
この日本と西洋の同種のゲームの一番の相違点はなにか?
取った敵のコマを味方に組み入れることができるかできないか、
この違いですね。
たとえば、米大統領選挙で、政権が交代すると、
大統領府のメンバーは総入れ替えとなります。
日本では、官僚はどこまでも勝ち馬に乗り続けられる。
日本の歴史では、王朝交代に伴って、倒れる王朝に殉じる忠臣なる存在は大変に稀。
たいていは、さっさと勝ち馬に乗り換えてしまいます。
だから、楠木正成、石田三成のような負け馬に乗り続けた人物は希少価値があります。
秀吉の子飼いの家臣たち、加藤清正や福島正則がさっさと家康側に寝返ったあたり、
さすがに眼を背けたくなりますね。
というわけで、どうやら、この相違点、歴史にかなり相応している感じがします。
その証拠に、中国将棋があります。
お隣の国なのに、こちらの方は、再利用不可。
十八史略などを読みますと、
倒れた王朝に殉じる、雄々しい忠臣たちの姿が続々見つかります。
「名を青史にとどめる」ことを理想とした人々なので、
目先の利益で鞍替えをして、汚名を青史にとどめたりしたら、子孫になんと言われるやら!
命を賭けた信仰も主義主張も影が薄い日本というのは、
ちょっと歴史的に見ても、かなり異質な文明、文化のようです。
でも、明治維新以降の日本経済の躍進はこのご都合主義に負うところが大なのですから、
そんなに苦情を申し立てるのも、都合が悪いようですね。
やれやれ。
でも、これからの世界経済の中で、日本がいつまでもご都合主義だけでやっていけるか?
ちょっと疑わしい感じはします。
これじゃ、いつまで経っても、他国の人たちの信用、尊敬を得ることができないのでは?
by Hologon158 | 2009-07-21 00:31 | ホロゴンデイ | Comments(0)