わが友ホロゴン・わが夢タンバール

100.15 ホロゴンデイ30「2009年5月30日毘沙門天のお膝元信貴山に遊び」15 初心者の知!

物理学者のファインマンはたいへんに奇抜な人間だったことで有名ですね。
その彼が言いました、
「科学哲学が科学者にとって役に立つ程度は、
鳥類学が鳥たちにとって役に立つ程度と同じくらいのものである」
つまり、まったく何の役にも立たない!
でも、彼よりも一世代前に、コリングウッドという科学哲学者がいました。
彼の言葉は、科学者に対する重要な警告なのではないでしょうか?
「どんな科学分野でも、人が初心者であることをやめて、その分野の達人となるのは、
自分が一生初心者のままだと知ったときである」
ソクラテスの「無知の知」と基本精神は同じようです。
おれは専門家だ、その道の権威だ、そう確信したとき、傲慢となり、
基本的な精神を忘れ、落とし穴を見落としやすい、
批判者に耳を傾けない、唯我独尊人間になってしまいます。
これまで歴史上得られた科学的な知見のほとんど99%は覆ってしまいました。
残りの1%はどうでもいい、カスのような真理。
それなのに、いつまで経っても、科学者たちは、理論的論争に勝利すると、
性懲りもなく、確信し続けています、
「私こそは、久遠の真理を発見した」
コリングウッドの言葉は、いつまで経っても、科学者が座右の銘にすべき名言なのです。
でも、この言葉、写真ではちょっと違うなという感じがします。
私があったアマチュア写真家のお顔には、謙虚な言葉とは裏腹に、
「私は上手いのである」と書いてありました。
私も昔はそんな風に思ったこともありました。
でも、「上手い」写真家の写真がほとんどいつも私を感動させないのを見て、
私の「上手い」写真も人を感動させるなんて、とんでもないことが分かりました。
だから、私はすっぱりと写真家とはお別れをして、
ど素人として写真を自分一人で楽しむことで満足しています。
でも、自分が一生初心者と悟った私が写真道の達人になれるわけがありません。
写真では、コリングウッドの言うようには行かない!
初心者はずっと初心者のままです。
写真家は、最初から、写真家です。
その間の溝は限りなく広く、限りなく深いのです。
そこで、Hologon158の言葉、
「写真では、人が初心者であることをやめて、その分野の達人となるのは、
ほとんど期待できない。
自分が一生初心者のままだと知ったとき、
その人は無用な野心を捨て、ほんとうに写真を楽しむことができるようになる」
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by Hologon158 | 2009-08-13 18:45 | ホロゴンデイ | Comments(0)