わが友ホロゴン・わが夢タンバール

100.17 ホロゴンデイ30「2009年5月30日毘沙門天のお膝元信貴山に遊び」17 思って変わるものなら

昨日は、暑かったですね。
でも、私は暑さ、寒さに大変に強い人間です。
その理由は簡単です。
周囲の誰もが同じ条件なのですから、不満に思っても仕方がない。
そして、思って変わるものなら不平を言うけど、
思っても変わらないのだから、そんなものは人間の基本条件。
誰も、自分が飛べないことで不平を言わないのと同じです。
だから、暑くても気にしない!
平家物語で、鬼界が島に流された俊寛僧都、
いつ都に戻されるかわからないけど、とにかく平穏無事に島の生活を耐えていました。
ところが、一緒に流された仲間が許され、都に帰ることができるとなって、
僧都にとって、事態は一変します。
あんまり不公平だ、俺は不幸だあ!
なんで俺だけが、こんな絶海の孤島に残されるんだあ!
私にも同じようなことが起こりました。
20年ばかり前、網膜の動脈が血栓症となり、
右目の右下隅の網膜が死んでしまい、4分の1の視野を失ってしまいました。
私の若さでは、①超過労、②糖尿病、③高血圧、この3つが重ならないと起こらないだろう、
とにかく全国に症例が見つからない、そんな奇病でした。
ところが、私は当時往還6時間弱、執務は超多忙という職場にいましたので、
①は該当しますが、②と③はまるで見あたらない状態。
黄斑部分につながる別の動脈だったら、視野全部が欠損していたのです。
4分の1でも、紙をすっと差し込まれている感じで、気にするととても気になります。
私は、強壮な人間ではないのですが、病気にはほとんど無縁の人間だったために、
大いに不平を感じ、信じてもいない神様を呪ったものでした。
なんで僕がこんな目に遭わなければならないのだ!
でも、よく考えると、そんなに不幸でもない。
もっととんでもない病気になり、日夜呻吟し、最後には、この世を去る、
もっと不幸、もっと不運な方がいっぱいいるのです。
そこで、私が考えたのは、この視野欠損状態を基本条件にしてしまうということ。
人間はもともと、後ろが見えない!
真横も見えない。
目の前のほんの一部しか、見えない。
黒縁めがねをかけている人は、めがねの縁が視野を欠損させてるじゃないか。
そんなところへ、小児科医の姉がこう言ってくれました、
「心配ないよ、片目が失明した人だって、しばらくすると慣れて、
両目で見ているような気になるんだから」
この言葉には今でも感謝しています。
おかげで、すっと楽になりました。
幸い、血栓の原因となる疾患はどこにも見つからず、
おそらく当時の猛烈な過労状態のストレスが血液の凝固を起こしたのだろうということで、
血栓騒動は終わりました。
すると、あっと言う間に、欠損に慣れました。
今では、そんなことを意識することはまったくありません。
意識して視野の隅を見ようとすると、確かに視野が遮られています。
でも、気にならない。
飛べないのと同じになったのです。
人間って、こんな風に、なんでも自分によいようにする名人なのです。
少なくとも、私はそうです。
おかげで、今日の暑さも気にならないわけです。

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by Hologon158 | 2009-08-14 00:02 | ホロゴンデイ | Comments(0)