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104.24 ホロゴン写真展2「古色拾い」24 ヘントの祭壇画の奇跡

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ヤン・ファン・アイクの最高傑作は、ベルギーのヘントの祭壇画です。
シント・バーフ大聖堂に設置されています。
横幅が4.6メートル、高さが3.5メートルと、超巨大。
いわゆる多翼式で、カバーを開くと、その内側にも絵が描かれていて、
全部を開くと、壮大なる祭壇画となるように仕組まれています。
ヤンの兄フーベルトがまず手がけ、その没後6年をかけて、完成させたものです。
この祭壇画ほどに「奇跡的」という言葉があてはまる絵はないでしょう。
まあ、是非、行ってみてください。
「デルフトの光景」と同様、昨日完成したかのように、輝いているのです。
そして、その精密で実在感溢れる絵のコクたるや、比類がありません。
もっとも生彩溢れるのは、中央の3つの像の左の、天使たちの合唱シーン。
一人一人の表情が見事です、ほんとうに歌っています。
その表情から、どの賛美歌を歌っているのか、同定できたというのですが、
本当でしょうか?
そして、イブの頭部。
これほどまでに繊細にしてリアルな画像は、他にないのでは?
そう思わせるほどに、彼女も又生彩に満ちています。
この両側のアダムとイブの裸像をよく、当時の教会が容認したなと思いましたが、
長い間、着衣の画像と入れ替えられていたそうです。
かわいそうに、その間、二人はどこに居たのでしょうね?
右手のオルガンが傑作。
なんと、鍵盤が壁からほんと数センチ出ているだけ。
弾きにくそうですね。
あんまり正確に描かれていたので、復元できたというのですから、これも驚き。
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閉じると、三次元式に立体的な画像が出現します。
まるで扉の向こうに彫刻が置かれているような具合。
もうなにもかもが破格で、一枚一枚が驚きの画像。
この表扉の受胎告知のマリア様は美しいのですが、
その下には、寄進者夫妻の像も描かれているのです。
おそらく、あるがままのリアルなご夫婦の再現。
1432年、私たちはこの祭壇画を寄進しました、
二人はそう高らかに宣言しています。
でも、数世紀経っても、なお讃仰の対象として、見続けられると、
二人は予測できたでしょうか?
 
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by Hologon158 | 2009-08-31 22:13 | ホロゴン写真展 | Comments(0)