わが友ホロゴン・わが夢タンバール

107.37 ホロゴンデイ32「2009年9月5日新潟よいとこ、よい人、一度はおいで」37 2つの基準、2つの世界

これまで2回にわたり、銀塩カメラを絶対視するかのような文章を続けてきました。
でも、誤解のないようにお願いします。
2つの基準、2つの世界です。
Another ideal, Another world.
暮れ方の銀塩国に身をおくからと言って、
日の出のデジタル国の人々の写真を否定するなんて、とんでもない。
私は、写真が大好きですから、
デジタルカメラで撮った写真にも大好きな作品がいくらでも見つかります。
自分を素人であると規定して、写真界の外におんでてしまいますと、
いいことが一つあります。
人の写真を純粋に楽しめるのです。
元々私は、人の写真を見るのが大好き人間でした。
私は、ケチな野郎ではありませんので。
でも、どうしても自分の写真と比較してしまうきらいがありました。
今はもっとフランクに、公平に評価できます。
私の大好きなブログのほとんどがデジタルカメラで撮っておられる。
そのことがマイナス評価につながることはいっさいありません。
今は、いわば、ダブル国籍、ハイブリッドの時代なのです。
それに、正直言いますと、私には、どちらで撮ったかなど、判別不能がほとんどなのです。
しかし、だからと言って、私はデジタルカメラは使おうとは思わない。
その理由はいくつかあります。
大きな理由は、私の大好きなクラシックレンズたちをデジタルカメラに利用できても、
結果は違う。
できてくる写真に、レンズの味わいを残っていることは認めますが、
その上に乗ってくる強烈にデジタル的な精密感を感じてしまうからです。
私には、これは困るのです。
これまで撮りためた無数の写真たちと整合しなくなる。
でも、それ以上に大きな理由があります。
デジタルカメラは、私にとって、まったくおもしろくないのです。
1 カメラが電気製品風で、風格がない!
ホロゴンウルトラワイドやライカM3を一度持ってみてください。
ああ、これがカメラなんだ、これがほんとの道具なんだ!
そう納得していただけるはず。
2 難条件でもあまりにも簡単に撮れるので、たとえば、ホロゴン15mmF8のように、
長年修練に修練を重ねてはじめて出てくる味わい、驚きなど、なんにもない。
外部発表を考えていない私にとって、結果は二の次どころか五の次程度。
写真生活のプロセスを楽しむ、これが私の感じる一番の醍醐味なのです。
この醍醐味を私から奪わないでほしい。
これが私の願いなのです。
コダック、富士さん、がんばって!

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by Hologon158 | 2009-09-18 17:52 | ホロゴンデイ | Comments(2)
Commented by A_J_Pacile at 2009-09-18 20:35
僕は2年ほど前にデジタルから写真を始めました
とても楽しいですね

でも数ヶ月前からはフィルムで撮るようになりました
理由はデジタルでは、失敗は無かった事に出来ちゃうからです
いや、もちろんデジタルでも失敗は失敗なのですが、フィルムでの失敗は自分の懐を直撃します
無き物としたくても現像すれば形として残ります

それともう一つ
デジタルのシャープネスが少し嫌味に感じられる時があるんです
特に望遠レンズで絞りは開け気味で娘を撮る
背景から浮き出るような描写ですが、どうにも合成写真のようにも見えてきます
同じような場面でもフィルムですと、シャープネスが丁度良い塩梅に感じられます

ただ娘の肌色のコントロールがフィルムでは難しいので、失敗したくない時は迷わずデジタルです!!
Commented by Hologon158 at 2009-09-19 00:48
A_J_Pacileさん
フィルムでの失敗を重ねるにつれて、心に体験がしみ込んでいくのではありませんか?
デジタルのように、その場で即時消してしまったら、体験にはなりませんよね。
銀塩カメラの名機をいろいろとお持ちなのですから、ぜひ、銀塩もお楽しみ下さい。
RB67で、お子さんの実に生き生きとした写真をお撮りになっているじゃありませんか?
全紙に伸ばしたら、さらに立体的になりますよ。
でも、私のように、銀塩一辺倒にこだわる必要はないと思います。
誰はばかることなく、適材適所で楽しむ、それが自由ですね。
私はあれこれとこだわることで、自由をおう歌しているのですが。