わが友ホロゴン・わが夢タンバール

112.11 ホロゴンデイ34「2006年12月5日も、奈良でホロゴンだけで撮っていた」11 これがいい!

ひさしぶりにホロゴン写真をブログに掲載しはじめて、気づきました。
やっぱり、ぼくにはホロゴン!
私が写真に欲しいもののすべてを、ホロゴンはくれる。
というより、
欲しくないものを、ホロゴンは私に押しつけない。
というより、
ホロゴンがくれるすべてのものを、私は心から受け入れる。
私は、この十年、終始ネガカラーを使用してきました。
それも常に最安値(かつてはコニカ・センチュチリア、今はコダック業務用)。
色合いは渋く、超微粒子にはほど遠い。
ですから、颯爽たる切れ味の写真など撮れませんし、撮りたいとも思いません。
現代デジタルカメラたちがしのぎを削る、超高画質戦争とも無縁です。
そんなものは私には無用なのです。
よく写らないのがよい。
なぜなら、私の心は、
デジタルの描写のように颯爽として切れ味のよいものではないので、
デジタルレンズは、私の心をそのまま写し込みたいときの邪魔になります。
近頃のグラビアをご覧になったら、よくお分かりと思いますが、
かつて四×五で撮っても撮れなかったほどの精密シャープでかつ自然な写真、
すべてデジタル画像です。
文句の付けようがない。
銀塩時代の写真家たちの苦労って、なんだったのだろう?
そう慨嘆せざるをえないほどに、すでに画質的には超越してしまいました。
私も、シグマDP1を手に入れました。
まことに素晴らしい画像です。
でも、私の心にはどうしてもピンと来ないのです。
あまりにも自分の記憶と違い、立派すぎるのです。
写真作品としての完成度などいっさい無縁なので、
まちがっても、作品として見られることのないものが安全。
そうすれば、人に写真作品を創造しようとしていると誤解されることもなく、
足下をすくわれることもない。
ホロゴン画像なら、たいていの人はフォトジェニックとは思わないので、
私のロボグラフィ写真には適材。
そんな気持ちで撮ってきたのですが、
その一例が現シリーズです。
2.5ばかりオーバーに光を与えているせいも少しありますが、
主に、私が泥臭いものを撮りたがる、泥臭い人間であるせいで、
なんと泥臭いことか!
なんと見栄えがしないことか!
なんと粗粒子で、なんと薄汚れていることか!
でも、私には、これがいい!

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by Hologon158 | 2009-10-13 18:18 | ホロゴンデイ | Comments(0)