わが友ホロゴン・わが夢タンバール

123.29 ホロゴンデイ38「2009年7月18日大津の下町も僕を待っていた」29 人生のプロ

「新・イチロー伝説」(ベースボール・マガジン社新書)を読みました。
フリー・ジャーナリストのロバート・ホワイティング、
映画・スポーツ評論家の芝山幹郎、お二人の対談です。
イチローと、大リーグの偉大なるバッターたちとを比較するという触れ込み。
でも、かなりつまらない本でした。
そのほとんどは芝山氏の、本論とは無関係な蘊蓄の、
「僕ちゃん、これも知ってるよ、すごいでチョ」式垂れ流し。
私もつい知っていることを言いたがる方ですが、
人の蘊蓄話は、いつもながら、つまりませんね。
そんな話をここで今聞きたくない、聞いてもしょうがないし、うれしくもない、
そんな感じがいつもしてしまいます。
私が会議を主宰するのであれば、こんなことは絶対に許さない。
さっさと本論に関する本質的論議に絞るように交通整理をしてしまいます。
でも、こんな人は、蘊蓄屋から嫌われますね。
蘊蓄屋さんの真骨頂は、常にその場を取り仕切ることなのですから。
一方、お相手のホワイティングという人、彼の本はまだ読んだことがありませんが、
もっとマイルドですね。
ですから、彼の話には耳を傾けたくなります。
往年の名バッター、ピート・ローズ(最多安打記録保持者)について、
「イチローに質問したとき、彼は言いました、
スランプに陥ったとき、誰にも聞かないで、自分の問題は自分で解決する。
ピート・ローズもそうでした。
ぼくは、コーチのアドバイスを聞いたことがない。
ぼくは、コーチにあっちに行けとは言わないけど、
コーチには「ぼくのなかのピート・ローズ」は分からない。
自分を知っているのは自分だけ。
プロは、自分で決めないと何にもならない。
自分にとって一番いい方法が分からないと、プロになれない」
印象的な言葉ですね。
私たち一人一人、実は人生のプロですね。
ですから、私たちも、自分の人生のことは、結局、最後には自分で決めなければならない。
さらに言いますと、写真だって、そうですね。
現場に立って、いざ、ここで今、なにを撮るか?
誰も教えてくれない。
どう撮るか、これも教えてもらえない。
そんなもの教えてもらっても、現場では役に立たない。
今、この一瞬に、どこをどう撮るか、決断しなければならない。
とすると、写真を撮るための一番の勉強方法は、
人生の一瞬一瞬に、自分で考えて、自分で決断すること、
このやり方を貫いて、心と体にしみこませること、
これしかないのではないでしょうか?
決断の名人がよい写真家には必ずしもなれないけど、
優柔不断の人間は、必ずよい写真家にはなれません。
すくなくともストリート・フォトでは、そうではないでしょうか?

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by Hologon158 | 2009-12-18 18:06 | ホロゴンデイ | Comments(0)