わが友ホロゴン・わが夢タンバール

125.30 ホロゴンデイ38「2009年11月26日①那覇はやっぱり暑かった」30 たった19人!

昨日、付虹先生からおどろくべき話を聞きました。
先生の学んだ音楽院は6年制。
この6年間に幾人の学生を選抜するか?
先生の場合、たった19人!
洋楽、民族音楽を問わず、たった19人!
6年間、この19人をみっちり教えるのです。
先生の次ぎの回から、2年ごとに受け入れるようになったそうです。
先生の場合、19人の学生は徹底的に音楽教育を受けます。
楽理50%、実技50%の比率なのです。
毎週、テストがあります。
「もう6年間地獄のようでしたね」
毎年、テストに合格しない人は去ります。
一番巧い二胡の学生は、ボーイフレンドに会いに行って朝帰りしただけで、即座に退学。
卒業できたのは、たった11人だったのです。
おそらく中央音楽院附属中から大学までのコースも同様なのでしょう。
驚くべきことに、小学校から徹底的な英才教育に徹していることです。
私は、北京の附属中のカリキュラムを見ました。
楽理、実技だけではなく、一般教育にかなりのウェイトが置かれているようです。
音楽馬鹿は作らない。
生徒たちはキビキビとして、利発、明朗そのものでした。
中央音楽院のCDショップに入る前、トイレに行こうとして、
門近くに居た学生にトイレの場所を尋ねました。
すると、その学生、かなり美しい女性でしたが、「ついてきてください」
颯爽たるスタイルで、近くのビルに入り、警備員に入館のスタンプを手に受け、
廊下を2度ばかり曲がって、トイレ近くまで連れて行ってくれました。
物怖じせず、親切なのです。
この3つのサンプルは、アトランダムなので、中国音楽教育の全貌にはほど遠いでしょう。
でも、二胡のCDなどで聞く、伴奏ピアノなど、日本の伴奏とはまったくレベルと質が違います。
絢爛華麗で、心がこもっている!
音大に入るまでは、個人教授だけに頼っている日本の音楽教育とは、
まるきりコンセプトも土台も違う!
中国の音楽家たち、大学あたりで、すでに一人前なのです。
文化に対する国家の構えがまるきり違っていると言わざるを得ません。
その結果が、音楽の質に出ています。
浮き世からちょっと離れた位置に置かれた日本の芸術、
これに対して、中国の芸術家たちは、中国民族の発展の先頭に立っている感じ。
二胡でも揚琴でも、続々と作曲がなされ、動いています。
中国のクラシック畑の青年たちは世界中に羽ばたいています。
音楽家たちの眼差しは光と希望と野望に輝いています。
経済でも文化でも元気一杯の中国!
混迷を極める政治、低迷に呻吟する経済、
これからの日本は一体どうなるのでしょう?

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by Hologon158 | 2009-12-29 18:03 | ホロゴンデイ | Comments(0)