わが友ホロゴン・わが夢タンバール

131.08 ホロゴンニュース「2010年1月やってきた凄い奴ら2本!」8 加減が絶妙!

新レンズのホロゴンは、高いレンズだけに、お使いになっている方を知りません。
クラシックレンズフリークの方の多くが、もちろんホロゴン15mmF8Mをお持ちであったり、
過去に手に入れたことがあったり。
そして、ホロゴンはどうだとか、ビオゴンはああだとか、盛んにおっしゃいます。
でも、レンズ収集家の方の言葉は、私が以前に列挙したブロガーの皆さんは例外として、
経験上、あまり真に受けない方がよいと、私は考えています。
みなさん、1本もしくはほんの2,3本使っただけで、フィルム数本または数十本撮っただけで、
そのレンズのことを知り尽くしているかのようにおっしゃるように見えるのです。
私ときたら、2000本撮っても、まだしっぽの先にちょっと触った程度と思っている、
それほどに懐の深いレンズなのに、皆さん、あまりにも自信過剰すぎます。
ですから、そんな人たちの言葉を真に受けると、
言葉が悪いのですが、群盲、象をなでるといった感じになってしまい、
レンズの真実の姿は藪の中。
それに、写真の技量と心がレンズ描写に大きな影響を与えるのではという疑問もあります。
これまで幾度も、優れた写真家が使い捨てとか超廉価版カメラを使って、
あっと驚くほどの、味わい深い写真をお撮りになるのに出会いました。
逆に、超高価な、名声サクサクのレンズを使って、
とんでもないほどの駄写真を撮るアマチュア写真家ときたら、
掃いて捨てるほどたくさん居られます。
(おっと、私のことはひとまず抜きにしてくださいね)
近藤勇愛用の虎鐵は模作だったというのは有名な話です。
その近藤先生、人から借りた真作の虎鐵をある日試したところ、
切れ味(ちょっと怖い言葉ですが、気にしないで)がまるでよくない。
自分の虎鐵を持ち出して見回りをして帰ってきて、こう言ったそうです、
「やっぱりワシの虎鐵はよく斬れる」
私は、2本のホロゴンに、近藤勇の虎鐵になってほしいのです。
それが、ホロゴン族のなかの最高の写りであるはずがないことはよく分かっています。
(おそらく手磨きなのですから、出来不出来はきっとあるはず)
でも、私が使うとき、この2本のホロゴンがそれぞれに最高のパフォーマンスを発揮する、
そんな限度まで使えるようになりたいものです。

さて、ニュース。
トポゴン、ホロゴンの順に2枚ずつです。
逆光のせいもありますが、みんなちょっと眠いですね。
デジタルカメラの鮮烈なるレンズにお慣れの皆さんには耐え難いほどでしょう。
今どき、これじゃ、売れない。
そんなレンズを一生懸命手に入れて、随喜の涙を浮かべてスキャンしている私。
時代遅れもいいところですね。
でも、私にはこれがいい。
私が写ってほしいと願っている丁度その分だけ写っている。
この加減が絶妙なのです。

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by Hologon158 | 2010-01-24 16:20 | ホロゴンニュース | Comments(0)