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131.15 ホロゴンニュース「2010年1月やってきた凄い奴ら2本!」15 大きな光景を撮る

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今、実は、昨年8月15日、京都の下町を一人で歩いたときのフィルムをスキャンしています。
ホロゴンウルトラワイドのホロゴン一本釣り。
これが絶妙の描写なのです。
私にとっては、もうこれ以上のものを望むべくもない、とまで言いたくなる極限。
そう言いたくなり理由は、どうやら露出にあります。
私の脳内レンズがこの時点で最高に機能していたようです。
どんぴしゃりの露出で、全てのカットが浮き上がってくるのです。
ですから、ほとんど全カット、スキャンしています。
これでお分かりのように、私の場合、何が写っているかなど問題外。
よく写っていたら、それだけで十分なのです。
写真家の澤田勝行さんから賀状を頂きました。
澤田さん、ご存知でしょうか?
もしご存知でなければ、ご記憶ください。
まだ若手ですが、将来、必ず名高い写真家になる方です。
写真が素晴らしい上に、人柄が謙虚で自然、とてもあたたかです。
ですから、作品もあたたか。
賀状は琵琶湖に浮かぶ小さな島、沖島の港に面した部落の風景。
猫のお母さんが子供になにやら教育中という感じの情景。
バライタの印画紙のようなテイストの上質紙にプリントされています。
そのまま小さな額に入れて飾るつもりです。
それほどに美しい作品なのです。
その写真をつくづく眺めていて、つぶやいてしまいました、
澤田さん、大変だろうな...
写真家の世界も、自己宣伝と小沢先生のようなボスへの忠誠といった、
写真家の本来の才能、素質とは無関係の要素がかなりものを言うのではないでしょうか?
そんな中では、なりふり構わず、自分を押し出してゆく、
比喩的にですが、人を蹴り落とし、背後から突き倒す、そんなことを平気でする人もいる。
そんな中で謙虚で奥ゆかしい澤田さんのような方がのし上がってゆくって、
写真の質、表現の力、そして運だけに頼らざるを得なくなって、
なかなか大変なんじゃないかなと考えたのです。
その点、私のような素人は、気楽そのものですね。
写っていれば、それでいい!
どんな表現をすべきか、どんな題材を選ぶべきかという写真家の問題がない!

さて、ニュース
今回は1枚写真。
組み合わせるものがないためでもありますが、
でも、ホロゴンで大きな光景を撮るのも、なかなか面白いと感じ始めているから。
ホロゴンのような超広角でこのような写真を撮るときは、
写真ではなく、その内容として風景そのものに視線が行くように、
正立像が正しい撮り方ですね。
by Hologon158 | 2010-01-26 00:10 | ホロゴンニュース | Comments(0)