わが友ホロゴン・わが夢タンバール

138.07 ホロゴンデイ41「2009年8月15日平野の下町人生また楽し」7 最高の瞬間

書斎でブログとスキャンを楽しんでいますと、妻が呼びました。
これを見ろというのです。
テレビに登場したのは、男子フィギュアのアメリカ代表ライサチェク。
妻がショートプログラムを見て、もう惚れ込んでしまったのです。
うなされたように、「この人が金メダルとらなきゃ、間違いだわ!」
今も、テレビを指さしながら、興奮気味、
「見て、30台くらいの顔で、このスタイル。
他の人が子どもに見えるんだから」
他の上位選手たちが四回転ジャンプを次々と決めるなか、
ジャンプではなくて、芸術的なパフォーマンスでずば抜けているというのです。
見ていて、驚きました。
終始、長い両手両脚の動きがたとえようもなく自然で美しい。
もちろんそのような流麗な動きの裏には高度な技術が隠されているのでしょう。
でも、やっぱり美しいことはよいことですね。
その後、お風呂に入って出てくると、また妻に呼ばれました。
「プルシェンコが演技するから、見てご覧」
アナウンサーが言っています、8年間、ジャンプで転んだことがない!
とんでもない人ですね。
四回転ジャンプも見事決めましたし、すごい技を連発するのですが、
ライサチェクと一つ違っていました。
ライサチェクの演技は終始驚きに満ちていました。
「うわあ、これはなんだ!」
そんな風に感じるほど。
アラビアンナイトに出てくる魔術師、
白鳥の湖の悪魔、
彼らを彷彿とさせる、人を魅了し、金縛りにしてしまう秘術が働いているよう!
結局、この人が金メダルを取りましたが、当然ですね。
それが金メダリストなのでしょう。
トリノ・オリンピックのときの荒川静香さんのときも興奮しました。
あのときも、この人こそ金メダルだと、納得させるオーラが輝いていました。
自分の人生の最高の瞬間をオリンピックの最後の演技の瞬間にぴたりと一致させる、
それが稀有の人たちの魔法なのでしょう。

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by Hologon158 | 2010-02-20 00:43 | ホロゴンデイ | Comments(0)