わが友ホロゴン・わが夢タンバール

143.12 ホロゴンデイ43「2009年11月7日天下茶屋とはまた壮大な名で」12 明日に向かって撮れ!

ロボグラフィって、一種類ではありません。
町によって、ストリートによって、路地裏によって、
独特です。
トルストイが、幸せはどこの家庭でも似通っているが、
不幸はそれぞれに違っていると書きました。
ロボグラフィは、一口で言えば、「廃れものの小唄」
どんなに贔屓目にみても、幸せの形ではありません。
底なしの転落への崖っぷちでかろうじて踏みとどまっている、けなげな姿、
それがロボグラフィです。
熊本のロボグラフィはどんなものだろうか?
わくわくして来ました。
今、正午すぎ。
いくつか食堂をパスして、ちょっとしたイタリア料理店を見つけました。
    おいしいグリーンサラダ、
    私のお好みの太めのスパゲッティのイカのパスタ、
    ラザニアとパン、
    自家製プディングのデザート、
    コーヒー
これで1250円なのですから、大当たりでした。
午前中1時間半で、フィルムの収穫は5本。
まずまずがんばっています。
じゃ、熊本のロボグラフィになにか特徴が見つかったか?
見つかりっこありませんね。
そんな特徴などないからです。
ロボグラフィは、路傍に転がっているやつら一人一人の姿。
擬人的に言いますと、生きざまというか、
それとも、死にざまかもしれません。
「明日に向かって撃て」で、
最後にサンダンス・キッドとブッチ・キャシディ、二人の列車強盗が、
包囲しているメキシコ軍に向かって、ピストルをぶっ放しながら、
わめき叫んで突進していくのがラストシーン。
この後になにが起こったかは明らかです。
間違いなく、二人に明日はなかった。
でも、その死にざまはきっとめざましいもので、
包囲したメキシコ兵たちに一生忘れることのできない印象を残したことでしょう。
それがロボグラフィ、
私は、そう感じるのです。
    路傍に捨てられ、廃れへの道をたどりつつ、
    やつらがなにやらわめき、
    ピストルをぶっ放している、
そんな風にお感じになりませんか?

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[後書き]
なんだか、この広報板、党と運命を共にしているみたいですね
by Hologon158 | 2010-03-13 17:53 | ホロゴン写真展 | Comments(0)