わが友ホロゴン・わが夢タンバール

145.41 ホロゴンデイ44「2010年2月7日清水あたりで京の雅を体験し」41 空の空なるかな空

いわゆるお役人、官僚と接触することがあります。
そこで、感じるのは、彼らの強烈な一貫性。
一口で言いますと、
    横並びと先例主義。
他の官僚から、絶対に突出しないで、常に横並びでことを運びます。
彼らはたえず連絡を取り合い、情報を収集し、
一人とりのされることのないように、懸命に努力します。
その結果、他がすべてAの方向であるとわかりますと、
自分がBが正しいと信じていても、いきなりAに転進してしまいます。
一人突出して間違ったら、自分も失点になります。
しかし、全員一緒に間違っても、誰の責任でもないから、
自分にダメージを与えないからです。
こんな生活を10年、20年と続けたら、どんな人間になると思いますか?
思考力のかなりの部分を、横並びと先例探索に費やされるうちに、
思考力はどんどんと低下します。
独創性は、百害あって一利なしなので、さっさと捨て去られます。
ここまで来ると、もう禅の境地ですね。
    空の空なるかな空。
組織のトップともなると、もう無そのものですね。
そんなトップの人と相対して話をするとなると、どんな気分になると思います。
私は幾度も経験してきましたが、すごいですね。
なにを考えているか、絶対に読みとることができない。
なぜか?
自分ではなにも考えていないから。
人間性を感じ取ることもできない。
一般人、市井の庶民がもつような生活感と人生観がないので、
目の前に、一個の人間が座っているとはとても思えない。
もちろん彼らとて人間ですから、人間らしい発言をもちろんします。
でも、出会ったとたんに感じるのは、
この人と知り合いたくない、親しくなりたくない、
この人から、なにか人間のことを学ぶことなど、とてもできない。
でも、実は向こうもそう考えていることが、目でわかります。
    おまえは仲間じゃない。
官僚のもう一つの決定的な習性がこれなのです、
    「縄張り主義」
縄張りのなかの人間だけを、人間、仲間と認め、
外の人間は単なるデータ、人的資源、その他大勢。
海外大使館からの情報は外務省がすべて握っているそうです。
イラク侵攻の当時、日本が輸送を協力することになりました。
担当部署である運輸省が、
アメリカ大使館からの情報がないことには完全なツンボサジキということで、
外務省に大使館からの情報の提供を要請したそうです。
外務省は不承不承それを了承し、運輸省にテレックスの束を提供しました。
運輸省の担当者、それを見て、のけぞってしまいました。
ほとんど全部まっくろに塗りつぶされていたのです。
    「これでは、情報になりませんが」
おずおず苦情を申し立てたところ、冷たく返ってきた一言、
    「お宅に開示できる情報はそれだけとお考えください」
同じ国益のために協力しあう日本の省庁にしてこれです。
    なぜか?
その情報で運輸省が手柄を立てても、外務省にはなんの得もない。
自分の情報は自分のためにだけ使う!
おそらく運輸省も、自分の情報になると、同じ行動をとることでしょう。
    あきれかえった島国根性、村社会。
日本がぶっこわれそうになっているのも無理はありませんね。

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by Hologon158 | 2010-04-07 18:02 | ホロゴンデイ | Comments(0)