152.02 ホロゴンデイ46「2009年8月8日京都の街は暑く、僕は熱かった」2 おれは無敵だ!
戦前に、アレキサンダー・テクニークを作り出したのは、
フレデリック・マサイアス・アレキサンダー。
彼の基本原理は、心身を分けることができないということでした。
ちょうど同じ頃、アルフレッド・ノース・ホワイトヘッドも、
哲学の世界でまったく同じ論理を展開していました。
彼の形而上学は、宇宙のあらゆる構成要素はすべて、
精神極と物質極との統合的存在であると主張しました。
すべての存在が主体として、宇宙全体の存在と関係を結んでいます。
この関係性そのものが現実に存在する、そう考えたのです。
宇宙のなかから、私、あなたという存在を抜き出すことはできない。
抜き差しならぬ関係をがんじがらめに絡んでいる、
その関係の総体こそ、存在なのだというわけです。
関係にはさまざまな質があります。
宇宙のすべての存在と肯定的な関係を結ぶことははじめから無理ですが、
肯定的な度合いが強ければ強いほど、その存在は強力なのでしょう。
思い出してください。
配偶者がいるとして、その人に愛を告白して、受け入れられたとき、
人生を左右するほどの重要な試験に無事合格したことを知ったとき、
誰か大切な人から、「あなたは素敵な人だ」なんて、心からほめられたとき、
どんな感じになりますか?
身体が二倍にも膨らみ、年齢も10は若返り、
まるで宙を飛ぶように歩き、
矢でも鉄砲でももってこい、ぼくは無敵だ、
そんな自負で胸がふくれあがる、
そんな感じではありませんか?
鳩山さんも、内閣総理大臣となったとき、そんな感じだったですね。
声も朗々として、肌の艶もよく、眼光は炯々と輝いていました。
ところが、今はどうでしょう?
声もつまりがち、肌の艶は消え、目はあらぬ方にそれて行きがち。
帰り道がわからなくなって、夜が来ようというのに、誰も迎えに来ない、
そんな幼児の風情です。
もちろん激務が身体を激しく消耗させていることでしょう。
でも、やることなすこと、うまく行かない、こちらの方が大きい。
心身統一体として、心が弱まるとともに、身体、外観も弱々しくなっているのです。
わずか半年で、この変化!
300議席をバックにして、怖いものなんかいない、おれは無敵だ、
そう叫び出さんばかりの自信、自負はどこに行ってしまったのでしょう?
人間と人間の対決、勝負を決めるのはなんでしょうか?
平素の実力ではありません、
俺は負けないという自負と、勝つぞという気力の勝負。
気力、自信を失ってしまったら、もうアウトなのです。
小沢は、すでに鳩山のそんな姿を見て、
これはだめだ、鳩山では参院選挙を乗り切れない、そう的確に判断しているでしょう。
鳩山内閣の支持率はなんと24パーセントに落ちてしまいました。
5月末を待たずに、政局が動く可能性だって、出てきましたね。
by Hologon158
| 2010-04-26 20:43
| ホロゴンデイ
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