わが友ホロゴン・わが夢タンバール

164.26 ホロゴンデイ51「2010年4月24日お気に入りの心斎橋は今日も華」26 あんた、才能ないよ!


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最相葉月さんの「絶対音感」で、
コンピューターによる音楽創造の難しさが書かれています。
    もちろんコンピューターは絶対音感の持ち主。
    でも、コンピューターに独創的な音楽を創造させ、演奏させるのは無理。
    音楽は、音にではなく、音と音との関わり、音と音との間に生まれるのですから。
この本当の楽音に対するセンスというものは、どうやら才能次第。
    どんなに楽器を練習しても、この才能がない人間には無理なのです。
芸術というものはすべてそうです。
ある美大の先生は、1年生の2学期に選定をすると語っていました。
    この才能のない人はいくら努力しても無駄なので、
    無駄なことをやめて、もっと自分を活かせる分野に向かいなさいと、
    そう教えるそうです。
    言われた学生は愕然とし、絶望しますが、しばらくすると立ち直り、
    退学してゆくそうです。
    芸術で身を立てるのはさほどに難しい。

私たちの楽しんでいる写真はもっとさまざまな楽しみができます。
    芸術写真だけが写真じゃない。
でも、芸術写真のジャンルの外にある写真だって、結局は、センスと才能がものをいう。
    これは癪にさわる事実ですが、
    なんらかの制作をするかぎり、常に物を言う絶対的枠組みのようなものです。
センスと才能については、持ち主にひとつ利点があります。
    それは、もとからあるので、努力して手に入れる必要がないのです。
自分にセンスと才能があるかどうか、どうすれば分かるでしょうか?
    あると思うから、あるのだ!
    そうおっしゃる方もおありでしょう。
    でも、申し訳ありませんが、たいていは間違っています。
私は思うのですが、あるとしても、自分には分からない。
    人が見て、なぜか心の底からうれしさがこみ上げてくる、
    うれしさだけではなく、その写真の根底からなにか情感が湧いて出てくる、
    そんな写真を撮れる人には備わっている。
    それが写真家です。

えらそうに言って! お前だどうなんだ?
    あることが自分では分からないとしても、ないことは分かります。
    私には、ありません。
    だから、素人写真を楽しんでいるのです。
でも、私は運良く稀代の名レンズ、ホロゴンに出会えました。
    ホロゴンの描写力が写真に独特の面白さを与えてくれます。
    でも、それはセンスと才能の代わりとはなりません。
    私は、そんな取り違えをいたしません。
    
    だからこそ、ブログを心から楽しめるのです。
    でも、そんな分かり切ったことをどうして何度も書くのだと言われるでしょう。   
    それは、おいにでなる方が、私が写真家していると誤解されないため。
    でも、わざわざ幾度も言われると、つい感じてしまいますね、
    そんな大したことがないブログなんか、見る価値ないじゃない?
    私の狙っている効果もそのあたり。
    それでも、ホロゴンって面白いじゃない、そう思う方に来ていただきたい。
by Hologon158 | 2010-08-05 14:49 | ホロゴンデイ | Comments(0)