わが友ホロゴン・わが夢タンバール

168.03 ホロゴンデイ52「2007年1月13日当麻から竹之内街道へ孤独の道を」3 「新潟の色」に酔う


実は、あるところで、厳しい批判コメントを受けました。
    「自分のコメント欄を閉じてしたり顔で言いたい放題は不愉快、
     目に余るものがあります」
私は7人展の場で、感想はブログに書かせていただきますと、お断りしましたし、
    面識を得ることのできなかったドラカメさんには、
    ブログのコメント欄であらかじめお断りしておき(8月16日23時27分)、
    それなりにお断りしつつ丁寧に書かせていただき(8月17日12時36分)、
    ドラカメさんからは、「新潟勢もまだまだ勉強して行きますので、ぜひ刺激を^^」
    というあたたかいお答えを頂いて、ほっと安堵しています(8月18日17時8分)。
それを「したり顔で言いたい放題」ととられるのは心外。
    たしかに言いたい放題ですが、それは、このブログが日記ブログだから。
    心のままに書きますが、中傷誹謗となるようなことは一切書きません。
    批判的な文章には、必ず理由をしっかりと付けています。
    私という人間にお会いになったら、私がそんな人間ではないことは
    すぐにお分かりいただけると信じたいところです。
ですから、一切気にせず、これまでどおりに書かせていただきましょう。
    (ふむ、これも、したり顔かな?)

168.03 ホロゴンデイ52「2007年1月13日当麻から竹之内街道へ孤独の道を」3  「新潟の色」に酔う_c0168172_15284657.jpg
  

さて、新潟ブロガー7人展の感想を続けましょう。

    いとしのブロガー写真展回顧6 伊藤さん

はじめて展示を拝見して、驚きました。
    なんて見事な写真たちでしょう!
    両側の4枚セットのフレームが額縁となり、
    中心の6枚が「新潟の色」を主題とする組写真であると、
    ご本人からお聞きしました。

1枚目の白山神社にお参りする浴衣姿の美女がまず出色。
    素足の下駄、紅白縦縞の浴衣、襟足、すべてが
    女性の匂うような美しさを表現しています。
    一心不乱に祈りを捧げる姿は、女性をとても美しく見せます。
そして、5枚目の濡れた地面を近づく女性の足の写真。
    これはDMでポイントとなった作品ですが、これも切れ味がいいですね。
    足指の赤いフィンガーペインティングだけが色。
    この組写真の山場です。
その下の、夕日に向かう父と子のスナップは、絶品と言いたくなるような傑作でした。
    夕日を見つめる父の後ろ姿。
    その左手が我が子の方にすっと伸びていて、
    父を見上げる少女の視線と一線につながります。
    街灯や手摺り等の周辺の扱いもふくめて、見事なスナップになっていました。
    父子のあたたかい関係を、写真というメディアを使って、永遠に記録されました。
    写真の持つ感動的な可能性と威力を教えてくれて、
    撮影者のお人柄が浮かび上がってきます。
他の作品も上記3作に劣らない質のものばかりです。

私は、伊藤さんから説明を受けたので、組写真としての醍醐味を味わうことができました。
でも、ただ惜しいことに、なにも知らない人には、
    一枚一枚の写真をエンジョイすることはできても、
    伊藤さんの意図を汲んで、味わうことは難しいのではないでしょうか?

写真家が作品の意図を伝えるためには、
次の3つの点を配慮すべきだったのではないでしょうか?
    (おっと、中傷誹謗のいいたい放題じゃありませんよ、
     ちゃんと写真展でご本人に申し上げましたからね)
1 「新潟の色」という表題が欲しかったですね。
    この一言だけで、見る人に意図を伝えることができたのですから。
2 写真は、3角形の組2つで構成されていました。
    第1組が逆3角形(上に縦2枚、下に横1枚)、
    第2組が正3角形(上に横1枚、下に縦2枚)。
    この2つの3角形を少し離して配置されました。
    フレームの形から、フレームの線を揃えるためにはやむを得ない処理でした。
    でも、2群がほんの少し引き離されたために、
    2群はそれぞれ別の組写真と見えてしまうのです。
    その意味で、6枚がひとまとめであることが一目で分かるような展示を
    工夫する必要を感じました。
3 もう1点、この6枚のマットを全部別の色にされたことも、
    むしろ単写真の展示を暗示させる処理になった感じがします。
伊藤さんにその点をお尋ねしますと、「新潟の色」を強調するためとのこと。
    私には、写真そのものが見事に色を表現しているので、
    カラーマットは、写真の色の効果を減殺しかねないように見えました。
    ここでも、Simple is the best.ではないでしょうか?

実際には、伊藤さんは、私のこうした感想にはびくともされませんでした。
    ちゃんとお分かりになっての選択なのです。    
    色に敏感な伊藤さんのことです、
    このシリーズはさらに続きそうですし、
    「新潟の色」は進化し、深化することでしょう。

    次の7人展の楽しみの一つになりました。
by Hologon158 | 2010-08-19 15:38 | Comments(0)