170.07 ホロゴンデイ53「2010年5月11日大阪玉造から鶴橋へ下町お遍路」7 溝撮って、溝深まる
昨日の撮影、いつもどおりのシフトでストリートを進みました。
先頭は常に写真家林孝弘さん。
目にもとまらぬ早業でさっと撮り、長い脚でさっさと進んでしまいます。
もう一人の写真家の前田義夫さんもこれに劣らず、
独特の都市の情景写真を早撮り。
その後に、DAさんが続きますが、彼の場合はほとんど撮らない。
自分の心がふっと動いたときだけ撮りますが、
この心がなかなか動かない、
でも、ふっと動いて、ふっと撮ると、
たいてい、穏やかな気配に包まれた至福の傑作。
これはちょっと真似ができません。
私とRAさんとは前になり後になり。
RAさんはコシナのウルトロン28㎜で、かなり肉迫して撮ります。
私は彼のことをこの上もなく尊敬しています。
その人柄が写真に顕れたときは、とても深みがあります。
そんな写真を沢山見たい、でも、彼はレンズマニアで、
そのコレクションのレンズたちを一様に愛して、
とっかえひっかえお使いになります。
これじゃ、レンズの力を最上に発揮させることがおぼつかない。
ほんとに惜しいことです。
私は、いつもどおり、たいていはビリで遅れています。
なぜなら、撮りたいものがありすぎるからです。
ホロゴンヘキサワイドで、ロボグラフィ。
他の人たちは都市のポートレートを撮っています。
私だけ、もののポートレートを撮っている。
都市のポートレートをうまく組み合わせると、
その都市の生の顔が浮かび上がってくるかも知れません。
私のロボグラフィはつねに都市そのものとは無関係。
私のロボグラフィを集めて、いくら組み合わせても、
その都市を思わせるイメージは浮かび上がりません。
ロボグラフィがプライベートなメモランダムにとどまるかぎり、
写真家にとっては無縁の領域ということになりそうです。
たとえば、今回の溝など、その典型ですね。
by Hologon158
| 2010-08-29 11:31
| ホロゴンデイ
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