170.17 ホロゴンデイ53「2010年5月11日大阪玉造から鶴橋へ下町お遍路」17 一石三鳥だあ!
マスコミ各社が大まじめに、
民主党代表選の候補者二人についてアンケートをしていますね。
一社では、78%が菅首相、17%が小沢でした。
その理由がふるっています。
小沢については、首相にふさわしくないという理由が圧倒的。
菅については、相手候補がふさわしくないという理由が圧倒的。
でも、小沢には、もう一つのことしか頭にないように思われます。
首相になって、起訴の危険を絶対的に回避すること。
でも、それじゃ、首相として政治をするつもりはあるのか?
ありません。
起訴の危険が去れば、次に述べる理由で、あとはどうなってもよいのです。
小沢という人は、徹底的に政党政治家です。
彼はほとんど国政の具体的な仕事に携わったことがない人なのです。
彼の得意分野は、政党の離合集散のための豪腕。
解党して、
結党して、
政権をとって、
政権を倒して、
解党して、
結党して...
この輪舞の名人なのです。
日本の近代史において、こんな人って他にはいないのではないでしょうか?
でも、そこには一つの目標、高邁な理想を目指す志はまったく見あたりません。
悲しいことに、いきあたりばったりの策謀家にすぎないのです。
そして、もう一つの顔があります。
売られた喧嘩は絶対に買う。
やられた怨みは絶対に復讐する。
菅首相が政権をとると、まず第一声が、
「小沢さんは当分静かにしていて欲しい」
小沢にしてみれば、「邪魔だ、どけ!」そう言われたのです。
喧嘩を売られたようなものです。
このときの怨みは骨髄に達しているに違いありません。
菅首相の側では、小沢の幹事長時代の政治資金配分につき調査を始めたそうです。
もちろん小沢は、自分とその子分に不当に巨額の分配をしたことは明らか。
ここでもお尻に火が付きそうなのです。
彼には、こんな状況の下で、
菅首相やその僚友たちと一つの政党で仲良く国政に携わる、
そんな気持ちは一切ないはずです。
そのうえ、政界を再編しなければ、民主党は早晩袋小路に追い込まれてしまうのです。
彼の得意技を日本と日本の国民が待っている!
よし、一石三鳥だあ!
1 まず、首相にあって、起訴をぶっとばす
2 政界を再編して、自分と鳩山の議員200名に上積みして、新政権を立てる。
3 菅、仙谷ら反逆者たち(小沢から見れば、反逆者です)を蹴り出す。
全面対決回避のために両候補が今夜会談をするそうですね。
でも、ここで、菅首相が全面的に小沢の実権を承認する方向で折れないかぎり、
和合の余地はまったくないのではないでしょうか?
菅首相が戦わずして自分の首を絞めるとはとても思えないのですが?
私は民主党支持者ではありませんが、さりとて他党もとても支持できない。
曲がりなりにも政権担当の器を持つ唯一の政党が空中分解すれば、
日本列島沈没になりかねません。
和合のための名案が見つかればよいのですが.............
by Hologon158
| 2010-08-30 21:04
| ホロゴンデイ
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