176.09 ホロゴン外傳9「2010年9月20日飛鳥に幻の彼岸花を求めて」9 「あほか!」
拘束を解かれて中国から帰国したフジタの社員たちの記者会見で、
逮捕の事情が明らかになりました。
社員たちは、旧日本軍の遺棄化学兵器処理事業入札のために、
現地調査に赴いて、進入禁止の看板のある門を見つけて、車を止め、
門の後ろに「軍事禁区」の表示があるのに気づかないまま、
現地法人の中国人社員が記録の意味で写真を撮ったために、逮捕された。
かつてのソ連や現中国には、
たとえば、空港のような、進入禁止、撮影禁止区域があることは公知の事実です。
まして、中国で仕事をしようとするゼネコンの特派社員なのです。
それ位のことは十分知っていたはず。
少なくとも知っていなければならない。
まして、現地中国人社員の案内を受けるのです。
入札目的からして、調査地はややこしい場所にあることは分かっているはず。
日本国内の奥、自衛隊の軍事基地に中国人が車を乗り付け、
写真を撮ったら、怪しい、スパイか、そう考えるのは当然です。
日本側でも、同じ対応をしたでしょう。
尖閣諸島での衝突事件での船長逮捕に対する報復的いいがかり、
とばかり考えていたのですが、なんだ、逮捕されてもやむを得ない事情。
この記事を読んで感じたのは、一言、
「あほか!」
中国人船長を大急ぎで釈放してしまった背景事情には、
この逮捕事件があったことが疑われます。
熱く熱せられたお皿を、それと知らずに手に取ったウェイターが、
たまらず放り出して、ご馳走もろとも床に激突して粉みじん。
日本側の対応はこれに似ています。
情報収集を十分に行わないままに、
行動の意味、効果を十分に検討しないままに、行動する。
ここでも、感じるのは、
「あほか!」
特捜部長たち、大阪地検の幹部も、同様です。
ミスによるフロッピー改変という言い訳が通用しないことは、
ちょっと考えれば、素人でも明らか。
主任検事のやったことは、検察官としてあるまじき犯罪であり、
隠蔽してはならないという自明の理も無視し、
かつ隠蔽しおおせる見込みなどないのに、
一途に組織防衛、部下擁護のために、隠蔽に走りました。
ここでも、感じるのは、
「あほか!」
民主政権の首脳たちが、今日までのこの1年、さらし続けてきた無能さにも、
感じることは、一言、
「あほか!」
これらすべてに共通することは、
状況を調査し、問題を正しく理解せず、かつ本来とるべき道を踏み外して、
目先のことだけで、浅はかに行動する日本人たち。
一体、日本人はどうなってしまったのでしょう?
by Hologon158
| 2010-10-02 11:22
| ホロゴン外傳
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