わが友ホロゴン・わが夢タンバール

185.18 ホロゴントラベル7「グレートブリテンって、いのちの洗濯場だった」18 地の色で


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前回から、ロンドンに飛んでいます。
    前回の写真、パンクファッションの2人の向こうに、
    「フォイルズ」が見えています。
    ロンドン有数の書店だそうで、
    日本の旭屋書店、紀伊國屋書店のような存在なのでしょう。
でも、雰囲気は随分違います。
    ジャンルごとに各階に分かれた、まるで迷路の書庫のようです。
    日本のように、新刊が旧刊を次第に侵蝕し、駆逐して行き、
    新刊も数年にして消えていくのとは、かなり様子が違うようです。
    まるで古本のような、古めかしい本がまだちゃんと並んでいます。
私は、英語が大の苦手でした。
    記憶力が極めて弱い人間だけに、
    国語も英語も、文法がまるで記憶できなかったせいもあるでしょう。
    塾にも行かず、学校の勉強もそんなに身を入れず、という具合で、
    基礎的学力欠如のまま、なんとか大学に入ったのですが、
私にも得意技があります。
    試験がなければ、人から強制されなければ、
    自分の方から勉強したくなる、それが私の得意技。
    人に言わせれば、欠点かも知れませんね。
    でも、そのおかげで、大学に入ってから、
    数学や物理学に目覚め、英書もかなり沢山読みました。
英書は、文法の基礎がないのですから、完全なる勝手流。
    歴史が大好きでしたから、古典期ギリシア、ローマの史書を、
    フォイルズの古典コーナーで漁ったことを記憶しています。
    懐かしい思い出です。
当時手に入れたローブ・クラシカルライブラリーの対訳書、
    引っ越しの度に持ち歩いていますが、
    今再読するエネルギーはありません。
    すっかり伊達になってしまいました。
でも、本棚に並んでいる、これだけでも無意味じゃない、
    私はそう考えています。

    背表紙に目をとめる度に、乏しいながらも、記憶の底を探り、
    その本の内容のいくばくなりとも、記憶を強化しているはず、
    私はそう信じているのです。
    大事な本は、もう読まなくても、
    売ってしまったりしないでくださいね。
    あなたの視界から、その本が消えると、
    その本に関する記憶までも、
    さらさらと頭から流れ出してしますからです。
    頭の髪の毛はどんな色に染めてもいいでしょう。
    あなただって、パンクのようにしたっていいのです。
    でも、頭の中は地の色、自然のままに行きましょうね。
by Hologon158 | 2010-11-07 00:34 | ホロゴントラベル | Comments(0)