185.23 ホロゴントラベル7「グレートブリテンって、いのちの洗濯場だった」23 打てば響く!
どんな楽器でも、そうなのでしょう。
日によって、鳴りかたが違います。
人間と同じようで、好不調があります。
温度や湿気のような気候、室内管理が一番大きな原因のようです。
昨日小コンサートで使った、陳少林先生の揚琴はよく鳴りました。
人間と同じで、張りが違いました。
21人のメンバーがホールの角に扇形に並びました。
客席がその隅を4分の1円周でぐるりと取り巻いているわけです。
揚琴はその左隅、古箏は反対側の右隅。
その中間に位置する二胡奏者たちは、それぞれ遠い方の伴奏が見えず、
二胡の音が障壁となって、音もよく聞こえないことになります。
後ろから、声があがりました。
「揚琴の音がよく聞こえません!」
揚琴が唯一のリズム楽器なので、これに合わせて弾くので、これは致命的。
これはうれしい状況です。
初心者の私には、ピアニッシモは難しく、
フォルテは比較的やさしいからです。
ということで、バンバン弾きまくりました。
こんなとき、楽器が調子がいいと、どんどんこたえてくれます。
さすがに音声館だけあって、ホールも、とてもよくできていて、よく響きます。
「打てば響く」とは、こんなことを言うのでしょうね。
「良宵」というのは、二胡の名曲なのですが、
静かに二胡の最終音が消えたあたりで、
揚琴がピアニッシモでポンと響かせて終わります。
オクターブ上下の2音(上のド、その上のド)が1音になるように、
スティックを完全に同じ瞬間に弦を叩かなければなりません。
今回、初めて完全に満足できる1音を響かせることができました。
疲れましたが、とても後味のよい演奏会になりました。
by Hologon158
| 2010-11-08 16:56
| ホロゴントラベル
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