わが友ホロゴン・わが夢タンバール

186.05 ホロゴンニュース「ちびだけど、凄いレンズがやってきた!」5 レンズもアート


ペラール35mmf3.5の試し撮り、
    お次は、紅葉した蔦です。
    f3.5の開放、最短撮影距離で撮ってみました。
    私には、周辺まで像が崩れず、しっかりした画像に見えます。
    コントラストも上々。
    f3.5だから、当然と言うべきなのでしょうか?
世に開放画像のフレアー描写を喜ぶ方が大変に多いのですが、
    私は、申し訳ありませんが、そんなものに一切関心がありません。
    私は、現実に出会ったものたち、ひとたちを撮りたいので、
    レンズにより写真イメージの変容を楽しむつもりはないのです。
そんな私には、ペラール35mmf3.5は大変好感がもてます。
    ここだけの話ですが、開放的でしかも明快、明晰、
    これは制作者の宮崎さんのお人柄そのままなのです。
    レンズにまで、作家の人間性が反映される、
    玄妙ではありませんか?
    でも、レンズ制作だって、アート、技芸の一種。
    当然のことかも知れません。


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前回の私の気持ちを、さらに写真で考えてみますと、こんな風でしょうか?
    どんな写真を撮ってもよいのです。
    なんのノルマもない。
    誰も期待していないのですから。
    ですから、私は自分の大好きな写真を心おきなく撮ることができます。
どんな写真か?
    なにも起こらない写真。
    誰も、なにも感じない写真。
    人が見たら、なんだ、これは? と、とまどう写真。
    でも、そのとき、はっと心に突き刺さるものがあったから、撮った写真。

私が、心の底になにかしら世間に期待するところがあったら、
    私は、心の隅にいつも、これはよい写真だろうか、
    人に受ける写真だろうか、などと、しゃばっ気を潜めながら、
    撮ることになるでしょう。
    そうすると、きっとつまらなくなるに決まっています。
自分が心から気に入って、だけど、人に受ける写真だってあるじゃないの?
    そうおっしゃる方も多いでしょう?
    私は、断じて、否、と申し上げます。
    そんなものがあると信じたとたんに、心の隅にしゃばっ気が生まれる。
    生まれると、もういけません。
    自分の大好きな写真を大好きだから撮るということができなくなってしまいます。
    私だけの問題なのでしょう。

でも、と、まだ反論する方がおいででしょう、
    ぼくはHologon158のロボグラフィに大好きな写真をときどき見つけるよ。
私の言えることは、ただ一つ、
    それがどうしました?
    それはあなたの問題。
    私の問題ではありません。
    どんなことにも、捨てる神があれば、拾う神があるものです。
    私のロボグラフィだって、
    面白いとおっしゃる方だっておいでのことはわかっています。
    でも、それは私とはまったく無関係。
写真を撮る限りは、そして、ブログに掲載する限りは、
    そんなことだって、当然、起こることはわかりきったことです。
    私が好きなのですから、
    たまに誰かが、私の写真を好きになることだって、ありえる。
    それは当たり前の現象。

でも、私の場合、ブログを始める前からわかっています。
    そんな人はきわめて稀である、と。
    ブログを始めて、私の写真を見ることのできる範囲を、
    いわば日本全土に拡大しても、やっぱりそのとおりでした。
    その証拠に、私のブログに来る方は、2年経っても、まったく増えない!
    しかも、ごくごく少数。

ですから、私は、安心して写真を掲載し、文章をアップできます。
    正岡子規は、全国のファンが読むことを意識して、
    病床、文章を書きまくりました。
    私は、ほとんど誰も写真を見ず、誰も文章を読まないと分かっているので、
    安心して、どんなことでも書きまくれます。
これは実に好都合!
    ロボグラフィ写真を煙幕にして、
    プライベートな日記を書くことができる!
実に愉快なことです。
    昔、イギリスで、自分の性生活を匿名で記録した人がいました。
    それが、彼の実体験なのか願望なのか、誰にも分からない。
    私の推測では、おそらくそのほとんどが妄想、想像なのです。
    でも、今でも、赤裸々な記録として読まれているようです。
    なぜか?
    話題が、いつの時代になっても、人の関心を
    引きつけるものだからです。
私の場合は違います。
    日記の中身は、私の心を駆け去った、よしなきごとなのですから、
    誰の関心も惹かない。
    ですから、誰も読まない。
意図したことではなかったのですが、
    私は大当たりをとったのです。
    
    公開のインターネット空間に、自分のプライベート日記を保管できる!

    こんな風に考えると、ますますうれしくなってきますね。
by Hologon158 | 2010-11-14 11:32 | ホロゴンニュース | Comments(0)