わが友ホロゴン・わが夢タンバール

189.00 ホロゴン画帖53「十北帖 新旧しのぎを削る地に文化が生まれるのかも」


第二次大戦後、歴史学者アーノルド・J・トインビーが一世を風靡しました。
   彼の独特の文明論はとても魅力的でした。
   比類のない博覧強記から、かなり牽強付会に絢爛たる文明論を展開しました。
   今、歴史学の中での彼の位置は残されているのでしょうか?
それでも、彼が、第二次世界大戦当時の現代と、
   ペロポネソス戦争時代の古典ギリシアとは同時代であると喝破したとき、
   どちらの歴史的状況についても、とても明快に理解できるように思ったものでした。

私が一番印象に残っている彼の言葉は、

   「歴史は辺境で生まれる」
   「挑戦と応戦が文明を生み出す」

西欧とアジアとがぶつかりあったイスタンブールを中心とする一角が、
   西欧と中近東の近代史を創り出したことは疑いがありません。
   大和朝廷だって、古事記にあるとおり、
   九州王朝の分派が活路を求めて辺境の地に乗り込み、
   旧勢力との間に熾烈な覇権争いをするなかで実力を育み、
   ついには九州王朝をしのぎ、包み込んでしまったのでしょう。

さまざまな刺激をまともに受ける辺境で生き抜いてこそ、
   新しい境地を確立することができるのかも知れません。
京都北山でも、ささやかな挑戦と応戦が起こっている感じがします。
   京の北辺に残された閑静な区画に新しい町が生まれようとしています。
   新旧のせめぎ合いもあるでしょう。
   生き残るためには、成長するためには、さまざまな努力も必要。
   だからこそ、挑戦のし甲斐のある場所なのかも知れません。
この2、3年、足が遠のいています。
   今は、どんな姿になっているのでしょう?
   近々、行ってみることにしましょう。

私の狭い体験で感じるのですが、
   古いと思われている古都京都くらい、
   目覚ましい変貌を遂げつつある都会は少ないのではないでしょうか?


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by Hologon158 | 2010-11-23 12:01 | ホロゴン画帖 | Comments(0)