195.17 ホロゴントラベル8「2010年12月5日大阪茶屋町にズミクロン50mmf2見参」17 ほんとのマジック
適材適所の話を続けます。
歴史は、時折、奇跡を演じてくれます。
明治維新の薩長土佐の若者たちがそうでした。
最上のときに、最上の場所に、最上の若者たちが居た!
もちろん歴史は常に「勝てば官軍」「結果がすべて」の論理です。
だから、明治維新は成功したのですが、
明治維新が成功したから、彼らの仕事が残ったとも言えます。
明治維新として歴史が結実したかげには、
彼ら以外の数知れぬ人々の苦闘と努力が隠されています。
でも、輝くのは晋作、龍馬、隆盛なのです。
不条理ですが、また否定もできない。
私がロボグラフィで狙っているのは、
路地裏の晋作、龍馬たち。
なぜかその場所に、その時間に、そいつが居て、
私がホロゴンをもって通りかかった、ただそれだけ。
でも、ホロゴンのレンズマジックがロボグラフィを作ってくれます。
今朝、NKさんのブログで、私とは次元の違うロボグラフィを発見。
(http://k7003.exblog.jp/)
同じロボグラフィでも、ぜんぜん質が違います。
私はレンズに撮ってもらい、
NKさんはレンズを駆使します。
その違いが写真にあらわれます。
私はものを撮り、
NKさんは情景を撮ります。
でも、そのとき、写真は一歩足を踏み出しています。
スナップは人間を対象にします。
NKさんの「朝の自転車」にはちゃんと人間が写っています。
人間の生活がそこにはっきりと見えているから。
すでにこのとき、NKさんはルビコン川を渡ってしまい、
ロボグラフィはストリートスナップになっている!
これがほんとのマジック。
by Hologon158
| 2010-12-19 22:48
| ホロゴン外傳
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