197.17 ホロゴンデイ58「2009年2月29日少し寂れた五条の町はもう春だった」17 なんとかしなくちゃ!
やれやれ、大掃除パート1がなんとか終わりました。
私のような不精者は、年に1度、こんな風に大掃除の機会でもないと、
ゴミための山の中で暮らすことになっていたことでしょう。
実際、私の書斎はバベルの塔が崩壊した直後のようなたたずまい。
29日には、このあたりの瓦礫をすこしばかり片付けるつもり。
私は本の虫でした。
今でも、本の虫かもしれません。
長年、本とレコードと写真で生きてきたようなものです。
このどれもが堆積、ゴミの山を生産する元兇のようなものです。
私の夢の一つは書庫でした。
ついにこの夢は実現しそうにありません。
本もレコードも写真も、共通している点が一つあります。
いつも顔を見せてもらわないと、私の心から抜け落ちてしまいます。
たとえば、本。
本棚を前後2列に置くのは、絶対に禁物です。
後列に隠れてしまった本は、すたれてしまいます。
再読しなくてもよいのです。
いつも背表紙を見るだけで、
その内容、感興、感動がいくばくかよみがえります。
日本の書籍の大いなる利点がここにあります。
たとえば、フランス装の本がずらりと書棚を埋めていても、
2メートルも離れると、もう表題は読めません。
ところが、日本の本は、部屋の反対側からでも読めます。
背表紙の重要性を一番理解しているのは、日本の製本家たち。
不思議なジンクスがあります。
背表紙に惚れて、本を手に入れると、
その本は必ず愛読書になる。
背表紙は、内容にどこか感応して作られているのでしょうか?
私の足下には100冊位美術書が堆積しています。
背表紙を見るどころではありません。
これをなんとかしなくちゃ!
by Hologon158
| 2010-12-26 21:26
| ホロゴンデイ
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