206.08 ホロゴンデイ「2010年12月31日 平成22年大晦日はホロゴン締め」8 ブログは消え去るのみ
[Rara Avis展ご案内は、1月17日ホロゴンニュースをご覧ください]
[前回の続き]
でも、夢と一緒で、吐き出すと、全部忘れてしまいますね。
それで、別にいいじゃないですか?
一見、無駄なことをしているように見えます。
本文やタブの検索機能も用意してありますが、
記事が4000近くなると、もうまともに検索してくれません。
本文に幾度も幾度も書いてきたことを検索しても、涼しい顔で、
「見つかりません」
ですから、ブログというのは、縦穴なのです。
そこに、お気に入りの文、写真も、
お気に入りではない文、写真も、無差別ばんばんと放り込みます。
後で、堀り出して見つけだそうとしても、
あの記事いずこ、と、探せど探せど、見つからない。
これまでは、ブログは、ストック、倉庫だと考えてきました。
でも、このことに気づいてからは、考えを変えました。
ブログは走馬燈なのです。
ほとんど2度と戻らない。
では、モチベーションが減ったか?
ぜんぜん。
コンサートを考えてください。
どんな名演奏も、感動をした数人の心に永く残るでしょう。
また、記録に残るでしょう。
でも、現場の記憶はあくまでもプライベート。
演奏者が去り、観客も去れば、
名演奏そのものは虚空に消え去り、戻らないのです。
人生、すべてがそうです。
よい瞬間も悪い瞬間も等しく流れさり、
どんな喜びも悲しみも苦しみも、
生々しいリアリティとしては永遠に消え去ってしまいます。
だから、人間は生きていける。
過去の正負さまざまな感動を全部背負い込んでいたら、
あんまり辛くて、生きることができなくなります。
忘却が人生。
こんな風に考えると、
ブログは、人生なのです。
誰も見ない、誰も読まないブログでも、
私が楽しめば、それで十分。
私は生きているのですから。
by Hologon158
| 2011-01-18 18:54
| ホロゴンデイ
|
Comments(0)