ホロゴンデイ61「2005年11月5日大阪寺田町からいずこと知れず下町へ」35 ひそひそと降りつもる
[Rara Avis展ご案内は、1月17日ホロゴンニュースをご覧ください]
南邦和詩集「神話」(土曜美術社)の冒頭の詩がいいですね。
ひかりたわむれる波のかなたより
ひたひたと押しよせてくるもの
樹海のざわめきのはるかな高みから
ひそひそと降りつもるもの
目には見えない だが
こころのうちにひびいてくる
潮騒のようなもの
詩人がどんな状態を歌っているのか、
私にはただしく理解できる自信はありません。
でも、自分もそんな状態になることがあります。
だから、この言葉にうたれます。
どんなときにそんな状態になれるかは言えません。
なにかの拍子に、今がそうだ、
そうことだけは確信できます。
そんなとき、自分は独りぼっちではない。
なにか、時間を超えたもの、
永遠なるものと結ばれているのかも知れません。
そんな瞬間を求めて生きているのかも知れません。
by hologon158
| 2011-01-31 15:18
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