わが友ホロゴン・わが夢タンバール

212.50 ホロゴンデイ63「2010年1月23日 秀吉の故地、滋賀長浜は雨だった」50 ようこそローランドI型


    [Rara Avis展大阪展終了、次は東京展。2月16日ホロゴンデイ212.19をご覧ください]


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今、私はさっそく夢の中に居ます。
さきほど、ニコンCoolScan900EDが修理から戻ったのです。

夢カメラのローランドI型を撮ったのが2月13日。
フィルム現像があがってきたのが15日。
さっそく、マックス・ルドルフ博士の作ったレンズ、
プラズマート70mmF2.7の写りを確かめたかった。
でも、その前にニコンCoolScan900EDはアウト!

もう一つの夢カメラ、スーパーアンギュロンワイドの一本目、
スーパーアンギュロン47/8の六×九判らしい描写を確認できて、
喜んだのもつかの間、中判用のネガホルダーからフィルムが外れて、
スキャナーからネガホルダーが排出できなくなったのです。

修理に1週間かかりました。
さっそくプラズマート70mmF2.7の写りを確認することに。

今回の事故に懲りて購入ずみのガラス付きホルダーを初使用します。
フィルムを挟み込むガラス板は、バネ式のストッパーでパチンと固定されます。
それでも「羮に懲りて膾を吹く」式で、
幾度も引っ張ってみて、しっかり固定したかを確認しました。
これからも、どんなホルダーでもこれをするつもりです。

そして、やがてマックのシネマディスプレイに出現した画像は?
もう、見事、としか言いようのないものでした。
かなり古風な写りです。
シャープネスもほどほどです。
しかし、なんとも名状しがたいやさしさと品位が備わっています。
たとえば、何百年も続いた家柄のお嬢様に備わっている気品のようなもの、
どんな超美女でも真似のしようのない、なにげない気高い仕草、
そんなものを感じます。

1931年に作られたということが印象に大きな影響を与えているかも知れませんし、
まだ2本スキャンしただけですから、かなりいい加減な印象です。
でも、使うのが楽しくなるようなカメラ、
その上に、撮りたくなるレンズ。

ところで、プラズマートと来ますと、近来、伝説的なまでに祭り上げられた、
マクロプラズマートやキノプラズマートの親戚です。
私は、パンフォーカス一辺倒の人間なので、無縁のレンズです。
でも、6×4.5判となると、否応なしに、開放絞りを使う必要が出てきます。
では、玄妙に暴れてくれるだろうか、と期待するのは無駄ですね。
お嬢様が暴れるはずがないじゃありませんか?
とてもしっとりとした開放描写です。
私は、別に暴漢であれお嬢様であれ、暴れて欲しくないので、
これで十分満足できます。

ニコンCoolScan900EDも我が家に帰って、快調。
スキャン待ちのフィルムは80本ばかり並んでいます。
酒と女の日々、おっと、違った、
揚琴と写真の日々はさらに稔り豊かなものになりそうな予感......
by Hologon158 | 2011-02-24 20:01 | ホロゴンデイ | Comments(0)