わが友ホロゴン・わが夢タンバール

221.13 ホロゴンデイ66「2011年3月6日濹東綺譚の荷風を気取ってはみたけど」13 異次元への昇華



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今日は、年に一度の会議で大津に出かけました。
別に生産的な決定がなされるわけでもなし。
唯一のとりえは、友人、知人に久しぶりに会えることでしょうか?

会議は午後3時からなので、これ幸いと、大津の街を撮ることにします。
背広姿ではちょっと気分があがりませんが、
カメラを持てば、全部忘れることができます。

カメラは心の浄水器なのでしょう。
不思議なことに、体は疲れますが、心は元気がでます。
ドーパミンのおかげでしょうか?
角を曲がると、思いもかけないものたちが待っていた、
そんな体験を重ねるのですから。

私のロボグラフィは、なんでも受け入れる、そう言いたいところですが、
私の心にぐっと食い込むものしか受け入れられません。
もっとも、かなり沢山のものにぐっと来ますので、
撮るものに困ることはありません。

ブロガーの中では、Yoshiさんと共通するものがかなりありますね。
もちろん、ロボグラフィは、Yoshiさんの写真世界のほんの一隅ですが。

近頃知りました、ayuさんもロボグラフィが一つの関心なのですが、
彼女のスペクトルは、私やYoshiさんよりも、ダーティー側へ広いですね。

とても美しい女性なので、まさに反対物と激突して、
弁証法的アウフヘーベンを生み出す、そんな感じがします。
彼女のガード下シリーズは、とても人気の高いシリーズのようですが、
そうした異次元への昇華の驚きと美しさに満ちています。
写真が常識を覆す好例です。

このような写真世界が、もしかすると、
現代人の美意識のスペクトルを拡大し、
逆に、現代人の美意識のスペクトルの拡大が、
このような写真世界に反映しているのかもしれません。

もちろん、汚辱の世界が反転して美となる、そんなアートは、
これまでも美術史の裏面を飾ってきました。
でも、その多くは、汚辱、汚濁をむき出しに迫る、
ちょっと倒錯的、ネガティブなものでした。

ayuさんの写真世界は、もっと健康的です。
ポジティブな美の形象を都会の片隅に発見し、
あるいは、思いがけない美の形象を生み出すものなのですから。
とても刺激を受けますが、私にはとうてい真似ができません。
私にそうしたスペクトルがないからです。

私のロボグラフィはただの「体験」。
この線を越えるつもりもありませんが、これで十分楽しめます。
さあ、今日も、何かが待っているぞ!
by Hologon158 | 2011-04-02 22:07 | ホロゴンデイ | Comments(0)