わが友ホロゴン・わが夢タンバール

221.52 ホロゴンデイ66「2011年3月6日濹東綺譚の荷風を気取ってはみたけど」52 たった2つ!



統一地方選挙の前半ともいうべき一部が終わりました。

民主党の惨敗。

鳩山、小沢そして菅と、党の親分たちがこもごも、
民主党への国民の信頼をぶちこわしてきたこともありますが、
大震災と原発危機、その復興、解決への道を、
菅政権が的確迅速に切り開いたら、
あるいは、もう少し違った結果が出たかも知れません。
でも、菅政権の対応は国民の期待を完全に裏切ってしまいました。

国民の期待はたった2つ。

1 被災地を救援し、被災者を救済し、復興への一歩を踏み出すこと
2 原発を一日でも早く安全にすること。

1、2は重なりあい、目標は同一です。
国民の安全な生活の回復。
この目標のために、すべてを集中すべきでした。

大震災の被害区域は東北の東海岸全域に及びます。
原発も含めて、すべて国家的な対応でしか解決できないレベル。
政府は、復興を完全に国家的規模で行うための方策を採るべきだったのです。

ただちに、「震災国家救助法」を立法して、
非常事態宣言の下で、国家が主導して被災地を救済する権限を握り、
復興省を構成して、有能剛腕の民間人をリーダーに据え、
彼に全権をゆだねるべきだったのです。

原発危機は、東電ひとりに解決されるべき問題ではありません。
それなのに、東電に現場をすべてゆだねたまま、
政府はその黙認、擁護の姿勢に終始しました。
そのおかげで、東電に原発の再開を前提とする解決策を模索し続け、
事態の危険性を隠蔽し続けることを許してしまいました。

私は、ただちに国が決定権を掌握して、東電を指揮して、
原発停止、安全確保だけを目標に徹底的な処理をすべきだと書いてきました。

今回の危機は、ひとえに東電の過誤に由来するものですが、
危機発生後の処理の無様さは目を覆うばかり。
無策のままその東電を擁護しつづけた政府は、
ごうごうたる国際非難にさらされています。

安全だ、事態は収拾に向かいつつある、放射能の数値は危険視するにあたらない、
そう言い続けてきた官房長官の姿は、
国民を呪文でごまかそうとするに等しく、まるででくの坊。

現実は、そんな東電のごまかし、政府の無責任をあざわらうかのように、
ますます危機の様相をあらわにしつつあります。

国民の民主政権に対する失望、絶望は極に達してます。
本来なら、衆議院を解散すべきところですが、時間と金がありません。
とるべき方策は、大連立という体裁で、政権を実質的に野党に渡すこと、
全政党は、党利党略を忘れて、強力なリーダーを選んで、
国家統一政権を樹立すること、
これしかありません。

それほどの非常事態。

でも、これまで、自分たちの総裁、首相の下で勝手放題をしてきた民主党の連中も、
各野党の議員さんたちも、
国家のために身を捨てる覚悟も見識もあるとは思えない人たちばかり。

なにしろ得意技は、権益、お金の「すくい投げ」「引き落とし」「呼び戻し」、
政敵の足の「とったり」「小股すくい」「足取り」だけなのですから。

考えれば考えるほど、日本の政治体制は絶望的です。
頼みの綱は、国民の底力と経済界の自力更正、これだけ。


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by Hologon158 | 2011-04-11 16:54 | ホロゴンデイ | Comments(0)