わが友ホロゴン・わが夢タンバール

229.02 ホロゴンデイ69「2007年10月13日天理の空は秋晴れだった」2 ネーサン・チャン君



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11歳のチェロ奏者である少年ネーサン・チャン君。
白鳥の湖の一節を美しく演奏します。
(http://www.youtube.com/watch?v=kNLC8ROAXjI)

そして、概ねこんな風に説明するシーンが挿入されます。
「演奏者は音楽を感じ、その旋律の意味を感じる必要がある」
「白鳥が水の上を旅しているんだ」
「とっても優雅」
少し旋律をハミングして、
「今、なにかが起ころうとしているんだ。いいことなんだ」
「思うんだけど、歌は1つになって感じることを伝えようとしてる、
ときには悲しくて不幸せなこと」
「ある部分はそんなに悲しいことじゃないんだけど、
突然、泣き始める」
「一生懸命岸に上ろうとしている。
ああ、本当に死んでしまおうとしている」
「みんな、ぼくがとてもうまく音楽を表現できると言う。
みんな、それがぼくの一番いいところだって言ってくれる」
そして、にっこり笑いながら、うなづくのです。

そう、音楽家たちはこんなにまで繊細に敏感に感じているのです。
それを、私たちは、旋律になにかを感じることなどできずに、
ただ聞き流すだけ。

もちろん、それが悪いわけじゃないのですが、
感受性って、それぞれその人なりに限定されていて、
それ以上に深い感受性を持つ人のことは理解不能であること、
このことを忘れないようにしたいものです。

私は、音楽でも写真でも美術でも、
そんな深い感受性に恵まれていませんが、
このことを嘆いても、どうしようもありませんね。
ただ自分が感じたままに感じて、なにかを得る、
これ以上のことはできっこないのですから。

揚琴だって、ただただ楽譜通りに弾くのが精一杯。
でも、このシーンを見て感じました、

もっと楽譜に書かれた音楽に敬意を払い、
もっと丁寧に弾こう!
by Hologon158 | 2011-05-16 11:54 | ホロゴンデイ | Comments(0)