わが友ホロゴン・わが夢タンバール

229.05 ホロゴンデイ69「2007年10月13日天理の空は秋晴れだった」5 独創性って?



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M.M.さんの残してくれたメモをもう1つ紹介します。
Rara Avis展のプロデューサー、林孝弘さんの写真に、

林さんへ
左上端の写真が一番お気に入りです。
縦横に向かう電線や、
T字が十字架に見える電柱。
道路の白線の「く」の字、
奥にたたずむ木の様子などが美しいです。
他の写真もすべて、外国の小説本を開いたときに、
(見開きの本の線画が挿入されて)
こんな感じで、写真を眺めながら小説を読んでみたいです。
外国小説の見開きに、林さんの写真があると素敵だなあ
と思いました。

気の効いたこと、独創的なことを話したり書いたりしようと、
どんなに努力しても、独創的な人間でない限り、無駄。
独創的な人間のふりをすることなんて、できません。

独創的な人間がそうでなくなることは容易だし、
よくあることです。
でも、独創的でない人間が努力して、
独創的な人間になることもおそらく無理でしょうね。

私は、独創性には無縁の人間ですが、
独創的な人間を愛してきました。

なぜか?

とても面白いからです。
このM.M.さんには脱帽、大好きですね。
この人の溌溂とした振る舞いと発言を見るにつけ、
なんだか分かるような気がします。

独創性って、人間性そのものなんだな。
生き方、考え方がぴったり身についている、
力まずに、そのままの自然体で生きることができるから、
端から見ると、独創的に見えるんだな。

[後書き]
今回の写真、フェルマータに似ていませんか?
ホース、太い電線や綱、こうした直進性のものを折り曲げると、
必然的にケルト文様になりますね。
どうやら、すべて命の象徴。
生命エネルギーは、どんなに曲げても、
ほとばしり続けるのでしょうか?
by Hologon158 | 2011-05-17 00:02 | ホロゴンデイ | Comments(0)