229.14 ホロゴンデイ69「2007年10月13日天理の空は秋晴れだった」14 も一度感動!
昨日、実はおかしな出来事がありました。
オークションで手に入れたレンズが届いたのです。
クックのキネタール37.5mmF1.8。
購入の責任者は中将姫光学さんと、
ブログ「深川精密工房」の主charley944さん。
このお二人がこのレンズについてお書きになっている記事で、
すっかりこのレンズに魅せられてしまったのです。
とくに、中将姫光学さんの作品群は、このレンズに限らないのですが、
猛烈に魅力的でした。
そして、決まりの言葉、
「解像度の高さ、球面収差、コマ収差の補正、色抜けの好さ等、
M8で使う高性能広角レンズとしては理想の1本と見ました」
そんなところへ、アリフレックス・レンズ用Lマウントアダプタ発見。
距離計は非連動ですが、広角なら、まるで問題なし。
到着したレンズは、廉価であったにもかかわらず、Mint状態。
レンズはピカピカ。
アダプタにストンと落ちて、2本のバネでがっちり固定。
ライカM9に付けると、ズミクロン50mmf2よりちょっと大きい程度。
黒々とした不敵な面構えに、もう参った、参った!
ところが、絞りもフォーカシングリングもまるで動きません。
全部のり付けしてしまったかのように、びくともしない。
完全にお手上げ。
カメラのマツバラ光機に電話をして、ご主人の松原さんに相談しますと、
「ストッパーが働いているんですよ。
送って下さい。すぐ直りますから」
昨日夕刻、クロネコ便で大阪へ。
今日夕刻、松原さんに電話しますと、「ちょっと待って」
担当者にバトンタッチ。
この担当者がただ者ではありません。
女性ながら、レンズ修理改造技術者を志して修業を積んで来られた、
kiricoさん。
ホームページ「Kirico Showers」で、その苦労を知ることができます。
(http://filmart.s1.bindsite.jp/Video.html)
志と気力と行動力の塊のような女性。
彼女の制作したビデオ「We are the best lens!」、傑作ですよ。
最高のレンズたちを使ってビデオを制作しています。
最初がパンカラー50mmF1.4、
私の大好きなバルター75mmf2.3、
ニコラ・ペルシャイドまで登場するのですから、渋い!
名レンズ列伝、最後まで見て下さい、
kiricoさんの流れるような手並み鮮やかな作業ぶり、
きっと感動しますよ。
そのkiricoさん、爽やかに、
「ああ、もう発送できますから」
「どちらも、ストッパー用のビスが強く締められていて、
がっちり押さえ込んでいました。
必要ないので、どちらも外しましたから、ちゃんと動きます」
も一度感動!
松原さんにもお礼を申し上げ、
ついでに尋ねました、
「キノプラズマート25㎜探してます。
もうこれで止め、と言えるようなレンズにしたいので」
松原さん、即座に、
「それは無理です。
レンズ探しは、はじめたら、もう止められません」
私、吹き出してしまいました、
「そのおかげで、松原さんと30数年お付き合いしてきました」
私は、レンズコレクターではありませんが、
ときどき、無性に特殊なレンズ、カメラが欲しくなります。
今はその時期のようですね。
キネタール37.5mmF1.8が明日帰宅します。
あさって早速使います。
楽しみ!
by Hologon158
| 2011-05-20 00:00
| ホロゴンデイ
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