234.02 ホロゴンデイ「2006年5月28日 7年前の5月28日京都嵯峨野は晴れだった」2 GR10は娘の友に
先週土曜日、京都を歩いたとき、ギャラリーにぶつかりました。
ギャラリー吉象堂
古い立派な洋館の2階ギャラリー。
立命館大学写真部による「皐月展」
みなさん、銀塩が大半。
写真作品を目指して、がんばっています。
驚きました。
とてもしっかりとした主張とパフォーマンス。
自分自身の学生時代を思い出しました。
バイト代を貯めて手に入れたのはミノルタSR-1。
50㎜からはじめて、35㎜、135㎜を揃えて、がんばっていましたが、
人に見せられる写真を撮れるなんて、夢の又夢。
ただただ撮る練習をしていました。
また、本当に下手でした。
露出計がないので、自分の目分量で決めます。
オートフォーカスなどないので、一々ピントを確認。
でも、フィルムも性能が悪かったのでしょう、
きちっと満足の行くシャープネスを実現出来るのは、10枚に1枚程度。
カメラの習熟だけで10年以上はかかる、
それがアマチュアの常識でした。
それが今はどうでしょう。
銀塩にしても、フィルムの性能が格段に向上しました。
カメラは、たいてい、押せば撮れます。
だから、最初から、写真作品らしいものを撮ることができます。
でも、皐月展のみなさんは、昔ながらの銀塩カメラもお使いです。
自分で引き伸ばしをするそうです。
出来も立派。
でも、一番の不満は、
てんでバラバラの写真を、壁面に順不同で展示しているだけということ。
間隔を広く取っているので、邪魔し合ったりはしませんが、
壁面全体を見ても、なにか感興が浮かんでくるわけではありません。
あくまでも、一枚一枚接近して、その写真とだけ対峙する、
そんな見方しか許されません。
「折角1年に1度の写真展をするのであれば、
メンバー全員でコンセプトを決めて撮り貯め、
展示にも工夫を凝らしてほしいですね」
女性が3人おいででしたが、さすがに現代っ子ですね。
ちっとも恐れ入りませんね。
ふーん、そんな考え方もあるか?
でも、そんなのしたくない。
そんな気持ちが三人の表情から伝わってきます。
ひょっとすると、現代の若者達がそんな試みをすると、議論沸騰、
あげくの果ては空中分解、ということなのでしょうか?
余計なお節介でした。
さて、今回の写真はリコーGR10。
よいカメラ、よいレンズですが、はっきり現代的。
私の好みではありません。
写りすぎます。
だから、娘にやってしまいました。
未だに現役でがんばっているようです。
GR君、私を見返すつもりなのでしょう。
by Hologon158
| 2011-05-30 00:03
| ホロゴンデイ
|
Comments(0)