わが友ホロゴン・わが夢タンバール

234.20 ホロゴンデイ「2006年5月28日 7年前の5月28日京都嵯峨野は晴れだった」20 感傷に浸るって



天井近くの書棚にワーズワースを見つけました。
何年手に取ったことがなかったでしょうか?
20年以上?
開いてみて、一つ、懐かしい言葉に再会しました。
最近幾度か書いてきました「感じる心」を、
ワーズワースも書いています。

     いともささやかなる一茎の花も、しばしば、
     涙にあまる深き思いをわれに与う

そんなの、いい大人が感傷的すぎるよ、そうおっしゃる方もおいででしょう。

でも、感傷に浸れるということは、人間にとっては特権、
私はそう考えます。

感傷に浸ることがぜんぜんない生活って、つまらないじゃないですか?
感傷に浸るってことは、
人生で得たものと失ったものとを差し引き計算するようなものです。
そこから、明日への一歩が生まれるかもしれません。

考えようによれば、写真を撮るって行為には、
おおいに感傷的な心持ちがからんでいるのではないでしょうか?

ああ、今、この一瞬、これを心に留めておきたい、
だから、写真に撮る、

そんな心の動きがあるから、撮ります。
そんな心の動きがないのに撮るなら、
ただの機械写真じゃありませんか?

ついでに書きますと、
前回のキノプラズマート、これはまさしく「感傷レンズ」ですね。
感傷に満ちた写真が撮れます。
絞ると、きっちりと撮れます。
でも、それなら、キノプラズマートで撮らなくてもいい。

キノプラズマートを持てば、観察は忘れて、
心ゆくまで感傷に浸りたいですね。


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by Hologon158 | 2011-06-02 15:45 | ホロゴンデイ | Comments(0)