238.15 ホロゴンデイ71「2005年6月7日 大和郡山は雨のち曇りだった」15 もう遅いかもしれません
今日、仕事で出会った方に尋ねました、
「お仕事は?」
ほこらしげに胸を張って、お答えになりました、
「脳外科医です」
私は医学のことはほとんど知りませんが、
おそらく外科の中で、
脳外科が一番優秀な医師を必要とするのではないでしょうか?
突然、とても頭脳優秀な人物に突然変わった感じがしました。
そして、にこやかに、
「いつでも、おいでください」
行って、たまるか!
こう言いたいところですが、そこは、私もにこやかに、
「もう遅いかもしれません」
美しい奥様が、
「そんなことはないですよ」
でも、実のところ、私は本気で言ったのです。
20年近く前、まだ若くして、
私は右目網膜の動脈閉塞症を突然発症しました。
私の数知れぬ家事分担の一つ、食器洗い中に、
視野の一部がひらりと閃めきました。
その瞬間、右目の第四象限、つまり座標軸のX軸+、Y軸−の部分の網膜が、
あっけなく死んでしまったのでした。
原因は血栓症。
高血圧、アルコール中毒、超多忙の3つが輻輳したとき、
かろうじて起こる可能性があるとのことで、
私の年齢層では、医学界に症例がゼロだったそうです。
つまり、私はとても特殊な症例の持ち主なのであります、
エヘン!
ところが、私は高血圧でも、アル中でもないけど、超多忙でした。
私は、なにごとも圧倒的にエネルギーを集中してやる人間です。
チューインガムさえも噛めません。
間違って噛むたびに、歯の充填物がはずれてしまいます。
歯科医の見立てによりますと、猛烈な勢いで噛む癖があるそうです。
血栓の原因は、心臓か、動脈のどこかの壁にポケットができて、
その窪みの中で凝固した血液が飛び出して、
血管のほそくなっている部分につまるためだそうですが、
その原因箇所もついに発見されず。
要するに、ストレスが原因で凝固することがあるそうで、
結局、それだったようです。
義兄は外科医ですが、
「ストレスは、悲しみ、苦しみだけじゃなくて、
喜び、興奮でも起こるんだからね」
私は、前者は精神力で押さえ込むことができますが、
喜び、興奮は抑えません。
「喜びも中ぐらいなり」なんて、バカらしくて。
写真を撮るときでも、一枚一枚、強烈に喜びが心の中で爆発します。
田中角栄さんが5億円の賄賂の受け取ったという報告を受けたときのように、
「よっしゃ!」
私は、「よっしゃ」とは言いませんが、
「よし!」
「いい!」
「最高!」
「今日も絶好調!」
なんて、口走ります。
これが全部ストレスなのですねえ。
ということで、ストレスなしの生活はとてもかないっこありません。
血栓って、老化現象の1つとも聞きました。
高齢になると、ほとんどの人の脳血管にあちこち血栓ができるそうです。
こうなると、覚悟を決めて、こう大阪弁で言わせていただきましょう、
「勝手にせえや」
by Hologon158
| 2011-06-14 21:06
| ホロゴンデイ
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