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249.08 ホロゴン外傳20「2011年6月5日 クック・キネタールが安土に出会った日」8 また、怖い大臣様!



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また、ちょっと信じられないような記事を見つけました。 

与謝野経済財政担当相の発言に物議
「原発リスクへの反省は無いと思ってもらって結構!」
(http://www.excite.co.jp/News/net_clm/20110718/Rocketnews24_113352.html) 

「原発のリスクへの反省がないのでは?」という記者からの質問に対する返答として、
なんと「そう思っていただいて結構だ」とキッパリ言い切ったそうなのです。
その理由は、「原発が無くなると現在の生活水準を維持できない」ことらしいですね。

もちろんインターネットには批判の言葉が飛び交ったいるそうですが、当然ですね。

大臣が言いたかったことは、こうでしょうか?

    日本の経済と生活を維持するためには、電力が必要であり、
    原発を今全部止めたら、維持することはできない。
    だから、原発は止めないで、継続する。
    今回の事故は、原発を止める理由にはならない。
    
断固たる原発擁護論で、原発関係者は大歓迎でしょう。
でも、国民の大半は、こう考えているはずです。
    今回の原発事故は防ぐことができた人為事故の色彩も強いけど、
    そもそも原発って事故が起きるもので、
    起きたら、国民の生活に致命的な損害をもたらす危険性をもっている。
そこで、次の3つの意見に集約されるでしょう。
    A ただちに原発は廃止すべきだ。
    B だんだんと段階的に縮小していき、その穴を代替電力源で埋めてゆくべきだ。
    C 十分な代替電力源への交替は期待できないので、曲がりなりにも原発は継続せざるを得ない。
そして、この3つの意見の人たちのすべてが、これから原発を使う場合には、
これまでとはまったく抜本的に異なる安全策をとるべきであり、
そのためにも、今回の原発事故からの教訓をしっかりと学んで、改良してほしい、
そう考えているはずです。

    D いいから、このままの状態で原発を続けよう。
     そう考えている国民はほとんど零では?

政府、原発当事者は、原発は絶対的に安全でクリーン、事故は起こりません、
そう確信を持って国民に説明し、国民の多くは納得してきました。
でも、これが嘘だった、安全対策など通用しなかった、
国民は、このなんとも驚くべき欺瞞の実態に気づいているのです。

そんな国民に向かって、まじめに発言したのでしょうか?

どうやら民主党、自民党のほとんど全員が、CかDのようですね。
与謝野大臣、そんなD意見の人間たちと原発関係者向けに発言したのでは?

つまり、彼の発言からうかがえる心は次のようなものではないでしょうか?
    ① なにがなんでも原発政策を変えるわけにはいかない。
    ② またいつ起こるか分からない地震などの災害向けに安全設備を拡大するのは、お金の無駄。
    ③ どうせ、国民は一時は騒いでいるけど、生活が苦しくなったら、原発を容認するはず。
    ④ だから、最初から、断固たる態度を示しておくべきだ。

これまでの政治家なら、二枚腰ですから、別の作戦をとりました。
    
    ① 国民向けには、真摯な反省と原発の安全性と事故防止策の徹底的な洗い直しを約束する。
    ② 大々的にそれらしい組織と政策を立ち上げ、実施するかに見せかける。
    ③ でも、次第に発展的解消をしていって、
     気がついたら、従来どおりという既成事実に持ち込む。

近ごろの政治家はすぐに本音を吐き出してしまいます。
なぜなのでしょう?

    ア 今回の事故にかかわらず、事故の実態などくわしく調査せず、
     原発の危険性にぜんぜん気づいていない。
    イ 想定外の例外的災難で、二度と起こらないのだし、お金も使いたくないので、
     今後ことさら対策を講じなくてもかまわない。
    ウ 原発が危険なことはわかったけど、何万かの人にしわ寄せが行っただけで、
     そんなに日本全体に大きな被害を与えるわけじゃなさそうなので、
     今度のような事故が再発しても、別に構わない。

このいずれにしても、別に反省して、なにか特別にしなければとは思わない!

鈍感、暗愚、近視眼、冷酷、これらの致命的性格のいずれにせよ、
国民のことなど、まるきりバカにしている、
そんな感じがするのですが......
by Hologon158 | 2011-07-18 18:15 | ホロゴン外傳 | Comments(0)