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249.18 ホロゴン外傳20「2011年6月5日 クック・キネタールが安土に出会った日」18 モーツァルトは前衛?



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カルロス・クライバーの指揮でモーツァルトを聞いていて、
ちょっと考えたことがあります。

あの時代の人たち、
モーツァルトの音楽をどう受け取っていたのでしょうね?

晩年、コンサートを開こうと思っても、ぜんぜんチケットが売れず、
貧窮のまま、世を去ってしまいました。
成功し、名声を得、ついでに豊かな生活も得ていたら、
夭折しなくてすんだのではないでしょうか?

でも、分からないのは、モーツァルトって、
他の同時代の作曲家と比較すると、もう月とスッポン、
エベレストと裏山ほどの差があるのに、
どうして人気を博さなかったのでしょう?

それとも、当時の人たちにとって、
モーツァルトは、たとえば、ケージのような前衛だったのでしょうか?

こんな風に考えますと、時代を経るにつれて、
人間の感受性、好みの方向はどんどん変化しているのでしょうね。

あの時代の人たちにとって、
モーツァルトはむしろ不快、不可解な音楽だったのでしょうか?

でも、どんな風に聞いても、
まるで天上の音楽。
その天上の音楽をこれほどまでに絶妙に弾いてのけるウィーンフィル。
やっぱり、別格ですね。
by Hologon158 | 2011-07-21 00:10 | ホロゴン外傳 | Comments(0)