わが友ホロゴン・わが夢タンバール

272.09 ホロゴンデイ外傳27「2011年10月3日奈良鹿野園をパンタッカー35mmf1.8が闊歩」9 夢の扉を開く人



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なぜ、グレン・グールドやスティーブ・ジョブスのような人たちは、
常人の考えの及ばないようなことを感じ、考え、実現するのでしょうか?

たとえば、バッハ、モーツァルト、ベートーベンのような大作曲家でも、
駄作は一杯あります。
でも、誰もそんな駄作で彼らの大きさを測りません。
彼らが到達した最高の音楽で図ります。

グレン・グールドやスティーブ・ジョブスも同様です。

グレン・グールドにも、どうにもいただけない演奏があります。
スティーブ・ジョブスも、沢山の間違いがあり、袋小路がありました。

でも、彼がマッキントッシュで、夢の道具としてのパソコンを創造し、
最後に、アップルのCEOとして打ち出したさまざまな路線は、
全地球を席巻し、アップルを全米一の会社に押し上げてしまいました。

    ただのビジネス支援のメカニズムではなく、
    さまざまな夢を紡ぎ出す、いわば魔法の杖として、
    パソコンの可能性を生み出してきたのは、彼でした。

なぜ、そんなことができたのか?
私には分かりません。
自分より大きな人間を理解しようとしても、無駄。

でも、いくつか気づくことがあります。

    彼は、夢を見ることのできる人でした。

かなりの人が歳をとるにつれて、夢を見ることができなくなります。
自分で自分をこの程度と小さな枠に押し込めてしまいます。
目の輝きが失われ、心が躍らなくなってゆきます。
悲しいことです。

    でも、スティーブ・ジョブスにはそれがなかった。
    いつまでも、夢を見ることができました。

誰も見えないものを見ていたのですから、周囲の者には、
とてもついて行けないと思わせるのが常だったでしょう。
そのために、
鼻持ちならないドン・キホーテに見えたこともあったでしょう。

天才というものはそんなものですね。
天才に見えているものを誰も知ることができないのですから、
天才の行動を理解するのは、はじめから無理。

でも、天才はそんなことを気にしてはいません。

    いつまでもキラキラと輝き、
    誰にも見えない未来を見通し、希望を抱ける、
    そんな目で世界と未来を見通しながら、生きてゆける。

そして、スティーブ・ジョブスは不可能を信じませんでした。

    夢を実現するために、不可能の壁を不屈の努力で、
    時には少しずつ押し倒し、
    ときには一気に爆砕してしまいました。

スティーブ・ジョブスがこうして未来に向かって開いた扉は、

    夢の扉でした。

でも、どんなときでもそうですが、
天才の後に、天才の事業を継ぐ者は実務家です。

    彼らは、事業をビジネスとして継承し、
    保全しようとし、
    ビジネスとして活用しようとします。

これから、アップルはどうなるのでしょうね?

    第二のIBM、マイクロソフトと化していくのではないか?
    夢の道具ではなく、
    ビジネス支援の万能ツールになってゆくのでは?

    心配です。
by Hologon158 | 2011-10-06 11:47 | ホロゴン外傳 | Comments(0)