わが友ホロゴン・わが夢タンバール

281.15 ホロゴン外傳23「2011年11月6日スピード・アナスティグマート25mmF1.5が入城」15-完-心も体操が



臨死体験が、夜のとばりが開くようなものだという言葉、
とても嬉しい言葉でした。

私たちが生きていて、さまざまな体験を重ねています。
そこには、そんな異界体験が潜んでいるのではないでしょうか?

都会ではもう、日没とともに星が見え始める体験、無理でしょうね?

    私の学生のころまではまだ可能でした。
    空が紫に染まり、黒ずみはじめるころ、
    宵の明星から始まって、一つ一つ、星がきらりきらりと姿を表します。
    とても清々しく、身を清められるような体験でした。
    今でも、日本各地で、そんな体験を楽しめる人たちがどっさり居るはず。

歳をとるにつれて、いろいろと、以前には見えないものが見える、
そんな体験を今、毎日楽しんでいます。

書物を通じて、芸術を通じて、そして、写真を通じて。
たとえば、ホロゴンを持って、ストリートを歩く。

    もうそれだけで、見えるものが違ってきます。
    普段なら、目に入らないものが、どんどん目に飛び込んできます。
    完全な入れ食い状態で、どんどん撮っていきます。
    どんどん気分が高揚し、心は晴れ晴れとしてきます。

    写真を撮りに行って、もちろん疲れることもあります。
    でも、翌日には絶対に残りません。
    写真は、心身の健康によいのです。

その理由の一つに、
レンズを通しての異界体験があるのかも知れません。
我田引水の強引論理ですが、本気でそう考えています。

今も、大阪天下茶屋のホロゴン写真をCoolScan9000EDでスキャン中。

    画面上にスキャン画像が突然出現します。
    丁度A4の大きさです。
    こんな風に見えるなんて!
    その都度、心が躍ります。

画家石井一男さんの絵を凝視します。

    「母と子」

    私も長女の子に対面したばかり。
    それだけで、見る目も感じる心も違っています。
    幼子の心、想い、未来までも見通したいという気持ちで見ています。
    近ごろ体験したことのなかった視点、視線。

    こうなると、ただの絵が、ただの絵ではなく、
    母と子のはるかな未来までも啓示する神託のようにさえ感じられます。

身体と一緒で、心も柔軟にあらゆる体験を吸収できるようものでありたい。
そのためには、それなりの体操が必要です。

    それには、こんな風に心を感動させ、
    心を熱く震わせるのが一番よろしいようですね。
    栄養素は、もちろん、
    ビタミン美とビタミン愛!



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[後書き]
これで、スピード・アナスティグマートの大阪城攻略戦は終わり。
続いて、この日携行したもう一つのレンズによる、
大阪城、上本町六丁目から鶴橋界隈をお送りします。
by Hologon158 | 2011-11-09 00:03 | ホロゴン外傳 | Comments(0)